市内最長の道路トンネルに

 横浜北線の中間区間は横浜北トンネルで、延長約5.9kmと総延長の7割を占める。本線部は、泥土圧式シールド工法で構築した外径12.3m、内径11.5mのトンネル2本(各2車線分)で構成。供用開始後は、市内で最長の道路トンネルになる。

横浜北トンネルの内部。岸谷生麦出入り口側の坑口から入ってすぐの地点(写真:山崎 一邦)
横浜北トンネルの内部。岸谷生麦出入り口側の坑口から入ってすぐの地点(写真:山崎 一邦)
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 同トンネルの本線区間は、2台のシールド機が新横浜出入り口付近の発進たて坑から並行する形で掘削。北側(東行き)のトンネルは2010年12月に発進して13年10月に、南側(西行き)は11年1月に発進して14年3月に、それぞれ貫通した。

 セグメントは、中央環状品川線と同じく「SFRCセグメント」を採用している。1ピースが幅2mと従来の標準より幅広で施工速度の向上が見込めるとともに、鋼繊維とポリプロピレン繊維を混入して耐久性・耐火性を高めたセグメントだ。耐火性が高いことから、セグメントの内側に二次覆工を構築する必要がないので、コスト削減にもつながったという。

横浜北トンネル本線の地下に設けられた避難路(写真:山崎 一邦)
横浜北トンネル本線の地下に設けられた避難路(写真:山崎 一邦)
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