首都高速7号小松川線と中央環状線を接続させる小松川ジャンクション(JCT)と、京葉道路と東京外かく環状道路が交わる京葉JCT(仮称)の架橋工事が山場を迎えた。2月12、19日に両JCTを含む区間12.8kmを夜間通行止めにし、同時に架設する。

中川に架かる小松川線の脇に連絡路用橋脚が出現。右奥の高架道路が中央環状線(写真:大野雅人)
中川に架かる小松川線の脇に連絡路用橋脚が出現。右奥の高架道路が中央環状線(写真:大野雅人)
[画像のクリックで拡大表示]
外環道と京葉道路を結ぶ地上連絡路(写真:大野雅人)
外環道と京葉道路を結ぶ地上連絡路(写真:大野雅人)
[画像のクリックで拡大表示]
首都高速7号小松川線と京葉道路の夜間通行止め区間(資料:NEXCO東日本)
首都高速7号小松川線と京葉道路の夜間通行止め区間(資料:NEXCO東日本)
[画像のクリックで拡大表示]

 墨田、江東、江戸川の3区を東西に走る首都高小松川線と、荒川沿いを南北に走る首都高中央環状線(C2)とは単純な立体交差で、連絡路がなく双方を行き来できなかった。連絡路を設置して2線を結ぶのが小松川JCTだ。

 新設する連絡路は、小松川線上り(都心方面車線)から中央環状線内回り(常磐道・東北道方面車線)へと向かう700mの“右折ルート”と、中央環状線外回り(湾岸線方面車線)から小松川線下り(千葉方面車線)へと向かう280mの“左折ルート”の2本。

 つまり、小松川JCTは都心への流入を減らす狙いがある。中央環状線の機能強化事業の一環だ。2019年度の完成を目指す。

小松川JCTと附属街路の計画概要(資料:首都高速道路会社)
小松川JCTと附属街路の計画概要(資料:首都高速道路会社)
[画像のクリックで拡大表示]

 一方、小松川線から千葉方へ延びる京葉道。京葉JCTは、京葉道と建設中の東京外かく環状道路(外環道)千葉県区間(12.1km)を結ぶ連絡路などで構成される。京葉道も外環道千葉県区間も、東日本高速道路会社(NEXCO東日本)が管理する高速道路だ。

 外環道は千葉県区間も、開通済みの埼玉県区間などと同じく、高速道部と国道部(国道298号)をセットで建設し、京葉道の上を外環国道部、下を高速道部が通過する。さらに高速道部の下にランプが通るという、多層構造になる。こちらは2017年度に完成する予定だ。

外環道埼玉方面と京葉道都心方面を結ぶ連絡路(写真:大野雅人)
外環道埼玉方面と京葉道都心方面を結ぶ連絡路(写真:大野雅人)
[画像のクリックで拡大表示]
京葉JCTのイメージ(資料:NEXCO東日本)
京葉JCTのイメージ(資料:NEXCO東日本)
[画像のクリックで拡大表示]

 小松川、京葉両JCTの特徴や工事の内容について、現地の写真とともにさらに詳しく見ていこう。