JR東日本は、東京駅の丸の内(東京都千代田区)側の駅前で整備を進める広場の完成時期を、当初予定の2017年春から17年末頃の冬期に延期した。同社が12月8日に発表した。

南側から見た東京駅丸の内駅前広場の建設現場。現場の北寄り(後方)の地下に過去の工事で使われた土留めが見つかった。11月25日に撮影(写真:日経コンストラクション)
南側から見た東京駅丸の内駅前広場の建設現場。現場の北寄り(後方)の地下に過去の工事で使われた土留めが見つかった。11月25日に撮影(写真:日経コンストラクション)
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西側から見た東京駅丸の内駅前広場の整備イメージ(資料:JR東日本)
西側から見た東京駅丸の内駅前広場の整備イメージ(資料:JR東日本)
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 整備中の駅前広場は14年8月に着工した「東京駅丸の内駅前広場」。南北の「交通広場」(合計面積は約1万2200m2)とその間に位置する歩行者用の「丸の内中央広場」(約6500m2)に分かれ、鹿島が施工を担当している。対象敷地内の地下1階レベルでは、17年夏の完成を目指して、「東京駅丸の内地下エリア」を大林組が施工している。

 大林組が手掛ける地下工事の現場で過去の工事に使われて残置されていた仮設の土留めが見つかったことが、地上広場の完成延期のきっかけだ。問題の土留めは北側の交通広場の地下にあった。いつ、どのような状況で見つかったか、土留めの種類や残置量といった詳細は明らかにされていない。