東行きのシールドトンネルは約1.3km

 東京湾岸道路の一部を構成する国道357号で、東京港トンネルは臨海部の台場側(江東区青海)と対岸の大井側(品川区八潮)を結ぶ区間だ。首都高湾岸線の東京港トンネルを挟んで海側に西行きトンネル、山側に東行きトンネルを平行する形で建設。西行き、東行きともに、湾岸線トンネルからの水平離隔距離はそれぞれ約17mだ。

大井側の発進たて坑付近から台場方面を臨む。右端が今年3月に先行開通した西行きで、中央が首都高湾岸線の東京港トンネル。左手が建設中の東行き(開削部付近)で、クレーン車が作業している箇所の少し先にたて坑がある。左端に接しているのは、東京電力の大井火力発電所だ(写真:日経コンストラクション)
大井側の発進たて坑付近から台場方面を臨む。右端が今年3月に先行開通した西行きで、中央が首都高湾岸線の東京港トンネル。左手が建設中の東行き(開削部付近)で、クレーン車が作業している箇所の少し先にたて坑がある。左端に接しているのは、東京電力の大井火力発電所だ(写真:日経コンストラクション)
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 国道357号東京港トンネルの延長は約1.9kmで、建設中の東行きはシールドトンネル部が約1.3km(西行きは約1.5km)。西行きと同じく泥土圧式シールド機で構築する外径12mのトンネルだ。両岸の出入り口付近は開削部で、それぞれ西行きと同様、U型擁壁による堀割構造になっている。開削部は大井側が延長235m、台場側は270m。工事を手掛けるのは大林組・鹿島JVで、契約工期は2017年3月31日までだ。