あの映画にも登場したすべり台式非常口装置


 防災設備も、横浜北線で首都高速がアピールするポイントの一つ。ボタン操作で扉が開閉し、すべり台で道路下の脱出通路に避難できる非常口装置もその一つだ。この装置は映画「シン・ゴジラ」に登場して話題を集めたが、横浜北線でも同タイプを採用。首都高速の路線としては初の採用例で、同線の密かな“ウリ”だ。

ボタン操作で扉が開閉するすべり台式非常口装置
(動画:日経コンストラクション)

密かな“目玉”であるすべり台式の非常口装置。首都高速はこのタイプを横浜北線で初採用した(写真:日経コンストラクション)
密かな“目玉”であるすべり台式の非常口装置。首都高速はこのタイプを横浜北線で初採用した(写真:日経コンストラクション)
[画像のクリックで拡大表示]

 横浜北線の開通効果として首都高速が第一に挙げるのは、新横浜駅付近を含む横浜市北部と、港湾・空港エリアとのアクセス性向上だ。例えば新横浜出入り口付近から首都高湾岸線の本牧ふ頭出入り口まで、従来の25分が開通後は15分と、10分短縮。また羽田空港方面も従来の40分から開通後は30分と、10分短縮できるという。物流の円滑化や地域活性化、大規模災害時の緊急輸送対策などに寄与することが期待されている。