松坂屋が建て替え中

 次に下町エリア。おおむね上野駅、御徒町駅、湯島駅(東京メトロ千代田線)を結ぶ三角形に囲まれたエリアが相当する。

 繁華街としての中心軸は南北を貫く中央通りだが、にぎわいの密度が高いのはアメ横だ。アメ横はJR線の上野-御徒町間の高架下約400mとその周辺に約400店が集中する商店街。現在、高架下では場所を区切って耐震化工事を進めており休業している店舗があるものの、活気にあふれる。上野アメ横商店街連合会によれば、1日当たりの人出は平日で10数万人、年末は50万人にも上るという。

 アメ横の周辺も、網の目のようににぎわいが広がる。休日ともなれば、昼間から「乾杯」の声で盛り上がる飲食店が多数ある。

アメ横のメーンストリートを御徒町駅側から見る。高架下(写真右)とその周辺の商店街連合会に属する約400店で構成する(写真:日経BPインフラ総合研究所)
アメ横のメーンストリートを御徒町駅側から見る。高架下(写真右)とその周辺の商店街連合会に属する約400店で構成する(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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上野中通り商店街「上中(うえちゅん)」。アメ横の西側に位置し、こちらも多くの人が集まる(写真:日経BPインフラ総合研究所)
上野中通り商店街「上中(うえちゅん)」。アメ横の西側に位置し、こちらも多くの人が集まる(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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アメ横付近の飲食店は、休日ともなれば「昼飲み」の客でにぎわう(写真:日経BPインフラ総合研究所)
アメ横付近の飲食店は、休日ともなれば「昼飲み」の客でにぎわう(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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 下町エリアの南の端に該当する御徒町駅近辺では、再開発の波が押し寄せている。象徴的なプロジェクトとして百貨店の松坂屋上野店が南館を建て替え中で、2017年の竣工時には地上23階建ての超高層ビルに様変わりする。

 御徒町駅前では2014年にスーパーマーケットの吉池本店が建て替えられ、新たなランドマークと化している。東側の昭和通り沿いには近代的なオフィスビルなどが続々と誕生。紫色のビルで親しまれているディスカウントストア・多慶屋(たけや)の周辺でも再開発構想がある。
関連記事:上野がゆるりと近代化、下町にも再開発の波(2013/9/26)

中央通りの上野広小路交差点から松坂屋上野店を望む。奥で建設中なのが2017年の竣工を目指す南館。地上23階建て、延べ面積は4万2000m2と大型のビルになる(写真:日経BPインフラ総合研究所)
中央通りの上野広小路交差点から松坂屋上野店を望む。奥で建設中なのが2017年の竣工を目指す南館。地上23階建て、延べ面積は4万2000m2と大型のビルになる(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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昭和通い沿いには超高層ビルが増えてきた。近代化の波が押し寄せている(写真:日経BPインフラ総合研究所)
昭和通い沿いには超高層ビルが増えてきた。近代化の波が押し寄せている(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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ディスカウントショップの多慶屋(たけや)。紫色の建物が目印で、周辺に数店舗を展開する(写真:日経BPインフラ総合研究所)
ディスカウントショップの多慶屋(たけや)。紫色の建物が目印で、周辺に数店舗を展開する(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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吉池本店。鮮魚を中心に食料品や日用品を扱う。ユニクロなどのテナントも入る(写真:日経BPインフラ総合研究所)
吉池本店。鮮魚を中心に食料品や日用品を扱う。ユニクロなどのテナントも入る(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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歓楽街の仲町通り。突き当たると湯島だ(写真:日経BPインフラ総合研究所)
歓楽街の仲町通り。突き当たると湯島だ(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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