東京都は6月23日、2019年内のBRT(バス高速輸送システム)運行開始を柱とする「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」を公表した。
昨年11月にBRTの運行事業者として京成バスと基本協定を結んだ都は、この4月に具体的な事業内容などをまとめた「都心と臨海副都心とを結ぶBRTに関する事業計画」を発表している。今回の地域公共交通網形成計画には勝どき─新橋間が約10分以下、国際展示場─新橋間は約25分以下といった所要時間の具体的な数値目標などを盛り込んだ。どちらも現行の交通機関による乗り換え時間を含めた所要時間と同等か、やや短い。
シェアサイクルを拡充
そのほか、同形成計画には、臨海部での「シェアサイクル」(自転車共同利用サービス)の利用拠点を充実させるといった取り組みも併記。BRTを軸にエリア内のシームレスな公共交通ネットワーク形成を目指す。計画期間は今年度から20年度まで。都のほか、中央区、港区、江東区や交通事業者などが計画の実施主体になる。