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東京大改造

中野がイメチェン、駅前も新街区へ移動

2016/06/21

17haの新しい街

 区役所・サンプラザ地区の西側に隣接する街区では、巨大なオフィスビルや防災公園、大学のキャンパスなどを集積する中野四季の都市が、2012年に街びらきをした。2001年に転出した警察大学校などの跡地約16.8haを産官学連携で再開発したプロジェクトだ。なかでも東京建物が、業務棟2棟と住宅棟から成る複合開発「中野セントラルパーク」を推進。2012年に、約1.5haの都市計画公園を囲むように、3棟が竣工した。敷地南部に建つ中野セントラルパークサウスには、キリングループの各本社が入居して話題になった。

「中野四季の都市」。約1.5haの公園をオフィスビルが囲んでいる(写真:赤坂 麻実)
キリングループの各本社が入る中野セントラルパークサウス。セントラルパークは2014年度にグッドデザイン賞(都市づくり、地域づくり、コミュニティづくりの3部門)を受賞した(写真:赤坂 麻実)
中野四季の都市の敷地には、公園と公共空地を合わせて約3haもの緑地がある。公園では家族連れや学生のグループ、休憩中の会社員などがくつろぐ(写真:赤坂 麻実)
南側から見た中野セントラルパークサウス。左肩に「KIRIN」のロゴが見える(写真:赤坂 麻実)

 これまで中野の大規模オフィスビルは、北口の丸井本社ビルやNTTドコモ中野ビルなど、数棟に限られていただけに、中野セントラルパークの完成は、新しくオフィス街ができたというほどのインパクトがあった。

 「ワンフロア約850坪という広さ、目の前が公園という環境の良さがポイント。キリンという大企業が本社を構えたこともイメージアップにつながった。東日本大震災の翌年の開業とあって高台の立地も強みとなり、2棟とも良いペースで満室になった。賃料は従来の周辺地域の相場に比べて1.5倍ほどの水準であり、成功といえる」(三幸エステートの今関豊和チーフアナリスト)。

 三幸エステートの調べによれば、2015年末時点のオフィスの築年数別ストックは、中野区では新耐震基準(1984年以降の竣工として集計)が全体の61%を占め、2000年以降の竣工も全体の27%である。東京23区は新耐震が48%、2000年以降が25%であり、比較すれば中野の“新しさ”は顕著だ。

オフィスの築年数別シェアを面積ベースでみる。中野区はこの10年で「2000年以降」のシェアが26ポイント高まり、東京23区をわずかながら超えた。データは2015年末時点のもの。集計上1983年以前の竣工を旧耐震とみなした(資料:三幸エステートの資料を基に日経アーキテクチュアが作成)
オフィス賃料を坪単価で比較(単位は円)。中野区の大規模オフィスは西新宿エリアの賃料をわずかながら上回る。データは2016年4月末時点のもの(資料:三幸エステートの資料を基に日経アーキテクチュアが作成)

 中野は都心からやや外れた周縁部として唯一ともいえる新興オフィスエリアとして気を吐いている。「都心回帰の流れが加速する昨今、周辺地域ではなかなか冒険しづらい。都心でオフィスが不足した時期に、多摩方面やウオーターフロント一帯などへ出て行った企業も今後、都心に戻ることが予想される。一方、中野に限れば、新宿で当面はオフィス不足の状態が続くため、受け皿になれる」(今関氏)

赤坂 麻実=フリーライター日経アーキテクチュア

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