押上駅へシフト

 東京スカイツリータウンの建設を機に、周辺では公共の都市インフラも整備され、多くの人でにぎわうようになった。その核となるのが、地下鉄など都心直結の2系統4路線が乗り入れる押上駅だ。東京スカイツリータウンの東側の玄関口に当たり、副駅名として「スカイツリー前」と名付けられている。地下駅ながら、地上部分にロータリー付きの駅前広場が整備され、バスも乗り入れている。南口広場として、交通結節の機能が強化されている。

 また、南口広場に面して墨田区が自転車駐輪施設「押上駅前自転車駐車場」を設置している。屋上が展望施設となっており、東京スカイツリーのほか電車が眺められるなど、穴場的なスポットだ。

 こうしたにぎわいが、北口エリアに及んでいない。北口エリアは地下道で南口広場や押上駅とつながっているものの、隔てられている感が否めない。老朽化した家屋の不燃化や耐震化も課題だ。

東京スカイツリータウンの東側を見る。建物の正面は南口駅前広場で押上駅の入口も設置している。移設するとうきょうスカイツリー駅とは100mほどの距離となり、駅前広場として機能が向上する(写真:日経BPインフラ総合研究所)
東京スカイツリータウンの東側を見る。建物の正面は南口駅前広場で押上駅の入口も設置している。移設するとうきょうスカイツリー駅とは100mほどの距離となり、駅前広場として機能が向上する(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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南口交通広場に面した押上駅の入口。押上駅には2系統4路線が走る。東武スカイツリーラインとその乗り入れ先である東京メトロ半蔵門線の境界駅であり、京成押上線とその乗り入れ先である都営浅草線との境界駅でもある(日経BPインフラ総合研究所)
南口交通広場に面した押上駅の入口。押上駅には2系統4路線が走る。東武スカイツリーラインとその乗り入れ先である東京メトロ半蔵門線の境界駅であり、京成押上線とその乗り入れ先である都営浅草線との境界駅でもある(日経BPインフラ総合研究所)
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墨田区が管理する駐輪場「押上駅前自転車駐車場」。屋上が展望施設になっており、東京スカイツリーや電車が望める。写真右の入口は、地下で線路の北側につながっている(写真:日経BPインフラ総合研究所)
墨田区が管理する駐輪場「押上駅前自転車駐車場」。屋上が展望施設になっており、東京スカイツリーや電車が望める。写真右の入口は、地下で線路の北側につながっている(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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駐輪施設の屋上から南口広場、東京スカイツリータウン方面を見返す。デッキが複雑な段状になっており、利用者を楽しませる(写真:日経BPインフラ総合研究所)
駐輪施設の屋上から南口広場、東京スカイツリータウン方面を見返す。デッキが複雑な段状になっており、利用者を楽しませる(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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東武スカイツリーラインの南側に整備された通路。写真左は駐輪施設で、屋上への階段が見える(写真:日経BPインフラ総合研究所)
東武スカイツリーラインの南側に整備された通路。写真左は駐輪施設で、屋上への階段が見える(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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線路の南側から北側の東武鉄道本社方面を望む(写真:日経BPインフラ総合研究所)
線路の南側から北側の東武鉄道本社方面を望む(写真:日経BPインフラ総合研究所)
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