京王線など全国で立体交差化が加速

 竹ノ塚駅付近で起こった踏切事故は、全国の開かずの踏切を解消する立体交差事業を加速するきっかけとなった。

連続立体交差事業が進む京王電鉄京王線の踏切。2016年2月に撮影(写真:山崎 一邦)
連続立体交差事業が進む京王電鉄京王線の踏切。2016年2月に撮影(写真:山崎 一邦)
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 さらに、16年4月に改正された踏切道改良促進法に基づいて、全国17都道府県の計58カ所の踏切を「改良すべき踏切」に国土交通大臣が初めて指定した。
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 期限となる2020年度までまでに1000カ所以上の踏切を指定して改良を促す。20年度に踏切事故を14年度比で1割、踏切の遮断による損失時間を同5%それぞれ削減するのが狙いだ。

 東京都内で指定された踏切の中には現在、事業中の京王電鉄京王線の仙川―笹塚間の連続立体交差事業で除去する25カ所が含まれる。
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 このほか、京成高砂駅を高架化する40年越しの計画が具体化しつつある。踏切の撤去は通行者の安全性向上や列車の遅延解消に加え、踏切で分断される街の融合といったまちづくりの視点からも盛り上がっている。
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