順光と逆光の明るさを均一に調整

 部門賞も力作ぞろいだった。「アプリケーション・API部門賞」受賞したのは「360HDR」(チーム名:aimino。以下同じ)というアプリだ。

 周囲360度を撮影する全天球写真で屋外の写真を撮ると、どうしても順光と逆光の部分ができてしまい、明るさにばらつきができたり、つぶれて見えにくい部分ができたりする。

 そこで、このアプリでは同じ画角の写真を4種類のシャッタースピードで撮り、これらをHDR(ハイダイナミックレンジ)合成処理することによって明るさが均一な全天球写真を作成できるようにした。

 工事現場でも桁下やスラブ裏などの暗い部分と、屋外の明るい部分が両方写っている写真はこうした現象が起こりがちだが、360HDRで撮影すると細部までわかりやすい全天球写真が撮れそうだ。

THETAで屋外の写真を撮ると、暗い部分と明るい部分の差が大きくなる(資料:aimino)
THETAで屋外の写真を撮ると、暗い部分と明るい部分の差が大きくなる(資料:aimino)
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同じ画角の写真を4種類のシャッタースピードで撮影する(資料:aimino)
同じ画角の写真を4種類のシャッタースピードで撮影する(資料:aimino)
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合成され、明るさが均一になった全天球写真(資料:aimino)
合成され、明るさが均一になった全天球写真(資料:aimino)
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