ソフトをカスタマイズし建設業向けの機能に

 THETAで撮影できる距離はレンズ先端から約10cm~無限大だ。ISO感度は静止画で100~1600、動画で100~400と、結構暗い場所でも撮れる。シャッタースピードは静止画で1/8000~1/7.5秒、動画で1/8000~1/15となっている。

 静止画の場合、Wi-Fi接続したスマートフォンから遠隔撮影や各種設定を行うこともできる。撮影した写真をスマホに取り込み、専用の無償アプリで角度や大きさを変えて見られるほか、グーグルマップに全天球イメージを投稿することもできる。

 動画の場合は撮影後のデータをパソコンに取り込み、専用アプリ内の動画変換ツールによってつなぎ目のない全天球動画を作れる。その後はスマホで静止画と同様に見られるほか、専用ウェブサイト「theta360.com」にアップして、FacebookやTwitterなどSNSで共有jもできる。

スケートボードをしながら撮影した全天球動画のイメージ(写真:リコー)
スケートボードをしながら撮影した全天球動画のイメージ(写真:リコー)
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撮影した全天球の写真や動画はスマホで見られる(写真:リコー)
撮影した全天球の写真や動画はスマホで見られる(写真:リコー)
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 どちらかというと、お遊び的な要素が強い製品だが、全天球写真を撮れること、比較的安価なこと、そして専用ウェブサイト「theta360.com」で、カメラをパソコンやソフトで制御するためのAPIや、カスタマイズするためのSDK(ソフトウエア開発キット)が公開されていることなどのメリットを生かして、建設業の実務での活用が増えているのだ。

THETAをカスタマイズするためのAPIやSDKが公開されている専用ウェブサイト「theta360.com」(資料:リコー)
THETAをカスタマイズするためのAPIやSDKが公開されている専用ウェブサイト「theta360.com」(資料:リコー)
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