清水建設はシンガポールの複合施設「メープルツリー・ビジネス・シティーII」の施工で、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)モデルや3Dプリンターで施工手順を十分に検討した後、施工図を作り、実際の建物を作るというワークフローを徹底した。現場内には工場を設け、階段や鉄筋のプレハブ化も実現。2015年度、シンガポール建築建設庁(BCA)のBIMアワード最優秀の「プラチナ賞」も獲得した。
緩やかな曲面を描くガラスカーテンウオールで覆われた「メープルツリー・ビジネス・シティーII」。床面積約24万5000m2のこの建物は、設計をDCAアーキテクツが担当し、清水建設が元請け会社として、2014年2月から施工を続けてきた。