様々な情報を3Dモデル上に集約し、活用する

 バーチャル・シンガポールは、一見したところは、グーグル・アースやバーチャル・アースに似ているが、大きく違う点は、建物などの3Dモデルに属性情報を持たせていることだ。

 例えば、あるビルをクリックするとビルの番地だけでなく、ビルの材質や換気方式、直射日光が当たる日照時間などが出てくる。

 また、建物の周囲を選んでクリックすると周長や建築面積、高さなどもモデル上で計算できる。外構では駐車場の台数や木の本数まで、瞬時に表示することもできる、といった具合だ。

ビルの材質や日照時間などを表示(資料:NRF)
ビルの材質や日照時間などを表示(資料:NRF)
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周長や建築面積、容積なども計算できる(資料:NRF)
周長や建築面積、容積なども計算できる(資料:NRF)
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駐車場の台数や木の本数までも瞬時に表示(資料:NRF)
駐車場の台数や木の本数までも瞬時に表示(資料:NRF)
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 このほか、図面や写真、書類といった2Dの資料、さらには各地の雨量や水位などのセンサーや監視カメラの映像など、リアルタイムなデータまでをも取り込もうとしている。