パソコンでの画像解析も15分程度で完了

 あとは、THETA Sを事務所に持ち帰り、全天球写真をパソコンに取り込んで独自開発のソフトで処理する。

 まずは各写真上に写り込んだレーザー光の位置を登録する。各画像上で同じレーザー光の位置がしっかりと把握されていることで、解析の精度も高まるのだ。

事務所でのデータ解析作業(左)。パソコンに取り込んだ連続写真(右)(写真:家入龍太)
事務所でのデータ解析作業(左)。パソコンに取り込んだ連続写真(右)(写真:家入龍太)
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パソコン画面上で各写真にレーザー光の位置を登録していく(写真:家入龍太)
パソコン画面上で各写真にレーザー光の位置を登録していく(写真:家入龍太)
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 その後、画像解析のソフトを使って画像上の「特徴点」とよばれる要所を抜き出し、そこに3次元座標を自動的に埋め込んでいく。

 細かい模様や光の反射などが多い場所にできた特徴点は、ソフトが誤認識している可能性もあるので削除していく。すると画面の下部にある誤差のグラフが動き、精度が高まっていることが実感できる。パソコンによる作業もやはり15分程度で完了した。

青い線と点が自動抽出された特徴点。複雑な模様のあるテーブル上の特徴点(黄色の円内)などは精度を高めるため削除していく(写真:家入龍太)
青い線と点が自動抽出された特徴点。複雑な模様のあるテーブル上の特徴点(黄色の円内)などは精度を高めるため削除していく(写真:家入龍太)
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現場での撮影から画像解析による計測までの流れ(資料:U’s Factory)