会議室程度なら現場撮影は15分で完了

 計測手順を紹介しよう。作業はまず、上記のように4つのレーザー距離計を設置し、4方向にレーザー光を照射する。

 その後、「THETA S」を小型の三脚に載せて撮影を行う。手振れしないようにスマートフォンからリモコン操作でシャッターを切る慎重さだ。撮影者の姿が写真に写り込むと精度が悪くなるので、物陰に隠れてシャッターを切ることもあるという。

 写真を1枚撮影すると、三脚を0.5mほど移動させて2枚目を撮影する。これを数回、繰り返すことで室内の写真撮影は完了だ。

 要所要所でTHETA Sと床面などの距離も測っておくと、あとの画像解析時により精度を高めることができる。

 現場での撮影に要する時間は、20人程度が収容できる会議室の場合、撮影の準備から後片付けまで約15分だ。

「THETA S」のシャッターはスマホからリモコン操作で切る(写真:家入龍太)
「THETA S」のシャッターはスマホからリモコン操作で切る(写真:家入龍太)
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1枚、写真を撮影する(左)と三脚を0.5mほど移動させて2枚目を撮影(右)する(写真:家入龍太)
1枚、写真を撮影する(左)と三脚を0.5mほど移動させて2枚目を撮影(右)する(写真:家入龍太)
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要所でTHETA Sと床面の高さを測っておくと、さらに精度は高まる(写真:家入龍太)
要所でTHETA Sと床面の高さを測っておくと、さらに精度は高まる(写真:家入龍太)
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