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イエイリ建設IT戦略

2016年はVR元年?BIMモデルの用途も拡大

2016/01/22

HMDの低価格化で一般に広まるVR

 VRはこれまで、床から壁、天井までをカバーするスクリーンと、複数のプロジェクターを使う大規模なシステムが作られ、街並みの検討やクルマ、機械の設計などに使われてきた。当然、高価でプロ用のツールだった。

コマツの小山工場が建機設計用に導入した「5面VRシステム」(写真:コマツ)

 ところが最近、低価格で小型のHMDが市販され、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)や3Dデザインソフトで作成した3DモデルをVR用に変換するソフトも販売され始めた。

 例えば、HMDでは前述の「Oculus」や「GearVR」などのほか、スマートフォンを段ボール製のメガネ型ケースに収めてHMDとして使う低価格の「ハコスコ」なども登場している。

 ソフトでは、TISが住宅デザインソフト「3Dマイホームデザイナー」で作った3DモデルをVRとして見られるようにする「VR内装体験システム」を発売しているほか、BIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)ソフト対応のVR化システムも発売されている。

 また、リコーは同社の小型の全天球カメラ「THETA」で撮影した写真をHMDで見るソフト「RICOH THETA S for iPhone」や「RICOH THETA S for Android」などを無料で公開している。

 これらを使うと、大規模なスクリーンなどの設備を設けなくても、小型のHMDやスマホさえあれば、同様に上下左右をぐるりと見回せるVRシステムを作ることが可能だ。

BIMや現場写真を活用したVR展開を

 建設業界では、BIMモデルや現場写真の活用はこれまで、設計や施工、維持管理用のものという“業界の中”にとどまっていた。

 しかし、人間の活動の多くは建物の内外で行われ、その空間をVRとして再現するニーズは、不動産業界から婚礼市場、さらには旅行や教育などこれから大きく広がると見込まれる。

 BIMモデルや現場写真も、こうしたVRに欠かせない重要なコンテンツになりそうだ。「VR元年」と言われる今年、建設業が得意とする建物や街並みのコンテンツを、VRに載せて新しい顧客や製品・サービスの提供に生かす新ビジネスチャンスがあふれていそうだ。

家入龍太(いえいり・りょうた)
家入龍太(いえいり・りょうた) 1985年、京都大学大学院を修了し日本鋼管(現・JFE)入社。1989年、日経BP社に入社。 日経コンストラクション副編集長やケンプラッツ初代編集長などを務め、2010年、フリーランスの建設ITジャーナリストに。 IT活用による建設産業の成長戦略を追求している。 公式ブログ「建設ITワールド」(http://www.ieiri-lab.jp/)を運営。 著書に「CIMが2時間でわかる本」(日経BP社)、「図解入門 よくわかるBIMの基本と仕組み」(秀和システム)など

家入 龍太日経アーキテクチュア

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