先進諸国中で最も危険な生活道路
もう道路整備は十分だという意見もよく耳にする。ただ、生活に密着した道路インフラに着目すると、改善の余地はまだ残る。日本の生活道路は事故のリスクが高いからだ。
先進諸国間で人口10万人当たりの歩行中・自転車乗用中の交通事故を見ると、30日間の死者数は先進7カ国中で日本が最下位となっている。
長期的には車に装備する安全機構の発達による事故防止も期待できる。ただ、それだけで対応するには即効性が小さい。既に危険度の高い道路も少なくないからだ。危険度の高い道路をビッグデータなどを駆使して的確に把握。早急にハード側からの対策を講じていくことも大切だ。
日経コンストラクションでは、ここまでに紹介したデータなどをひも解きながら、近年の技術開発の動向とその方向性を分かりやすくまとめた書籍「202Xインフラテクノロジー」を11月28日に発行した。
建設業の技術者や経営者がこれからの建設・インフラ産業界で活躍を続けたり、建設業以外のプレーヤーの方が建設・インフラ産業の中に新たな市場を見いだしたりするために、役立てていただけるのではないかと考えている。
「202Xインフラテクノロジー」の発行と同時に、姉妹書として「202X建築テクノロジー」も発行した。建築技術の最新動向をデータや具体的な事例をもとに解説している。こちらも参考にすれば、技術を軸にした建設産業の将来像が、より明確に見えてくるのではないかと思う。
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