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ケンセツ的視点

土砂で崩壊した市街地の日常

2017/05/01

 土砂災害といえば、主に地方の郊外や山間部で発生するイメージがあるが、実際には東京都内や近郊の市街地などでも起こり得る。その現場を目の当たりにした。

 埼玉県飯能市中藤下郷地区は市役所から西に約7km離れ、低い山に囲まれているが、100戸を超える戸建て住宅が傾斜地に建ち並ぶ住宅街だ。昨年9月20日、台風13号に伴う降雨がきっかけで、同地区の北東に位置する延長約70m、高さ3.3m程度の擁壁の一部が土圧に耐えきれなくなり、約50mにわたって崩壊した。現場を訪ねた4月23日時点でも復旧していなかった。

飯能市中藤下郷地区の住宅街で崩壊した擁壁(手前)。上部の駐車場が使えない状態になっている。南東の路上から4月23日に撮影(写真:日経コンストラクション)

崩壊した擁壁の側面。上端はコンクリートブロック積みになっていた。4月23日に撮影(写真:日経コンストラクション)

 飯能市は擁壁崩壊の直後に、上部に建つ家屋の住民5世帯と、擁壁の前にある家屋の住民8世帯に避難勧告を出し、4月下旬時点でも解除していない。擁壁上部の駐車場も使えない状態が続いている。

安藤 剛日経コンストラクション

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