社会の変容を問う

 少子高齢化によって、日本の人口構成が変わり、社会ニーズも変容しつつある。そうした状況を踏まえた出題も散見されるようになっている。例えば、「都市及び地方計画」の科目ではこんな問題が出た。

<2016年度都市及び地方計画>

 健康寿命の延伸が課題となっている地方都市において、あなたが都市計画・まちづくりの担当責任者の立場で、関係部局と連携のもと立地適正化計画を作成し、都市のコンパクト化に取り組むことになった。以下の問いに答えよ。

(1)都市計画・まちづくりを担う立場において、健康寿命の延伸の視点から都市のコンパクト化に取り組むことの意義と、計画作成に当たり検討すべき項目を述べよ。

(2)上述の意義を踏まえて、公共交通の利便性の高い都市の中心部における、他の関係部局と連携した取組のうち、あなたが特に重要と考える取組について複数提案せよ。

(3)あなたが提案する取組の実施に伴い、都市の中心部から離れた居住誘導区域内の居住者への対応として、考慮すべき事項と対応方策について述べよ。

 近年は住宅やインフラでも健康を意識した施設整備を図る動きが出てきている。インフラにおける代表例は「歩きやすい道」だ。一部の都市では車道を減らして歩道に転換するような取り組みを始めている。

 歩道を充実させて人に歩行を促し、市民の健康を維持・増進してもらうことや、まちににぎわいを取り戻すことを期待しているのだ。書籍内では、複数の都市における取り組みやその効果などを具体的に示した。

 インフラのモニタリングや、ICTの活用による現場の生産性向上、道路形態の見直しによる新しいまちづくりの動向などを紹介した「202Xインフラテクノロジー」。その姉妹書籍として、建築界の技術動向や有望市場をまとめた「202X建築テクノロジー」も同時に発行し、販売を開始している。こちらも併せると、建設産業全体の技術動向が見えてくる。関心のある方は手に取ってみてほしい。

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