阪急淡路駅高架化で東西の流れが加速

 築75年を経た駅舎を解体し、橋上駅に変わる東淀川駅。その東側に目を向けると、二つの大きな鉄道工事が見えてくる。

 一つは、既存の城東貨物線などを旅客化し、新大阪駅から淡路(阪急線)、野江(京阪線)などと連絡し、南北に結ぶ「おおさか東線」の工事。もう一つは、「阪急電鉄京都線・千里線(淡路駅付近)連続立体交差事業」だ。

東淀川区菅原1丁目の交差点に立ち、事業中の「おおさか東線」(城東貨物線)と歌島豊里線を見る。その先に阪急の線路が立ちはだかるため、「この先 新大阪方面通り抜け出来ません」の文字が(写真:大野 雅人)
東淀川区菅原1丁目の交差点に立ち、事業中の「おおさか東線」(城東貨物線)と歌島豊里線を見る。その先に阪急の線路が立ちはだかるため、「この先 新大阪方面通り抜け出来ません」の文字が(写真:大野 雅人)
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阪急千里線下新庄駅付近から、高架化工事が行われている淡路駅方面を見る。頭上の高架橋は東海道新幹線(写真:大野 雅人)
阪急千里線下新庄駅付近から、高架化工事が行われている淡路駅方面を見る。頭上の高架橋は東海道新幹線(写真:大野 雅人)
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 前述の都市計画道路歌島豊里線は、新大阪駅東口近くの西淡路2丁目交差点と、東淀川区菅原6丁目の菅原1丁目交差点を結ぶ計画幅員30m(片側2車線)の道路。このルートの間に、阪急京都線・千里線、おおさか東線の交差ポイントがある。

事業中の「おおさか東線」(城東貨物線)と神崎川の交差ポイントを見る。新大阪方面へ向かう新たな鉄橋が出来上がっているのが見える(写真:大野 雅人)
事業中の「おおさか東線」(城東貨物線)と神崎川の交差ポイントを見る。新大阪方面へ向かう新たな鉄橋が出来上がっているのが見える(写真:大野 雅人)
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 おおさか東線の交差ポイントは、既存の城東貨物線の鉄道盛り土を高架橋に改良する工事が11年度に完了。阪急京都線・千里線の淡路駅付近の高架切り替え(24年度末)、同立体交差事業の全体が完成(27年度末)すると、線路によって分断されていた東西が、歌島豊里線で結ばれる。