ジャンクションを回避、近鉄新駅も
現在の大阪モノレール最南端の門真市駅は、府道の大阪中央環状線(中環、大阪府道2号)の外回り(東大阪方面)側に設置されている。
延伸ルート概略図を基に外回り側の歩道を歩くと、門真市駅の2km南付近で近畿自動車道と中環の間に更地のスペースが見えた。この空き地は、第二京阪道路と交わる門真ジャンクション(JCT)を越え、阪神高速13号東大阪線と交わる東大阪JCTの先まで断続的に続いている。
延伸ルート概略図上では、門真JCTと東大阪JCTを東側から避けるように線が描かれている。その回避ルート上に、新駅の門真南(仮)駅、荒本(仮)駅を設置し、既存の長堀鶴見緑地線の門真南駅や近鉄けいはんな線の荒本駅にそれぞれ接するようなイメージだ。
なかでも東大阪JCTや東大阪市役所を避ける延伸ルート部分は「東大阪市道区間」で、概略図には大きく東に回り込む線が描かれている。
一方、中環と近鉄奈良線の交差部は、地上ジャンクションなどの大規模道路施設などがないためか、交差部直上に新駅・瓜生堂(仮)駅ができる予定だ。
近鉄奈良線の八戸ノ里駅や若江岩田駅は、この交差ポイントから900mほど離れているため、大阪府などは、この交差ポイントに「モノレールと結節する近鉄新駅の設置」を計画している。
大阪府などは今後、測量、土質調査、基本設計、環境アセス調査などを実施し、都市計画決定、事業認可を経て2019年着工を目指す。