デザインの力で土木を身近に感じてもらいたい――。そんな企画者の思いが詰まった「土木展」が、6月24日から東京ミッドタウン・ガーデン内にある21_21 DESIGN SIGHT(東京都港区)で開催中だ。土木の専門家らが企画を手掛け、新進気鋭のデザイナーやアーティストの作品約30点を展示する。

展覧会場の21_21 DESIGN SIGHTでは、日常にある出来事や物事をデザインの視点から表現する展示会を多く開催している(写真:日経コンストラクション)
展覧会場の21_21 DESIGN SIGHTでは、日常にある出来事や物事をデザインの視点から表現する展示会を多く開催している(写真:日経コンストラクション)
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 土木展は、建築家の内藤廣氏が企画に協力し、東京都市大学名誉総長の中村英夫氏がアドバイザーを担う。ディレクターを務めるのは建築設計事務所、ワークヴィジョンズ(東京都品川区)の西村浩代表だ。

 西村氏は「生活に必要不可欠ながら、普段あまり意識されない土木を、楽しく美しくビジュアライズした。マイナスイメージが先行して批判ばかり受ける状況を打開し、人々が社会や土木のことを考えるきっかけにしていきたい」と話す。

土木展のディレクターを務める西村浩氏。土木学科を卒業した後、建築設計事務所を設立。建築家やデザイナーとして活躍する(写真:日経コンストラクション)
土木展のディレクターを務める西村浩氏。土木学科を卒業した後、建築設計事務所を設立。建築家やデザイナーとして活躍する(写真:日経コンストラクション)
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