京都・大阪エリアの鉄道に、路線新設や高架化、延伸、新駅設置などの動きが各所で見え始めた。まず取り上げるのはJR東海道線(京都線)の摂津富田駅と茨木駅の間。2018年春に誕生する新駅、仮称「JR総持寺駅」だ。

東海道線安威川橋梁付近から新駅ホーム設置位置を見る。電車は京都方面「普通」。この内側線の線路もホーム設置スペースのために外側に移設される(写真:大野 雅人)
東海道線安威川橋梁付近から新駅ホーム設置位置を見る。電車は京都方面「普通」。この内側線の線路もホーム設置スペースのために外側に移設される(写真:大野 雅人)
[画像のクリックで拡大表示]
駅周辺整備予定図(資料:茨木市)
駅周辺整備予定図(資料:茨木市)
[画像のクリックで拡大表示]

 新駅の場所は大阪府茨木市庄1丁目。駅の南側に駅前広場や駐車場、アクセス道路ができ、その先に広がるフジテックやライオンズ茨木ニューシティに直結する。駅の北側は、自由通路・歩行者専用通路で茨木市立三島中学校周辺エリアと結ぶ。

アクセス道路から新駅を見る。軌道拡幅のために新たに設置された擁壁や、2010年に竣工したフジテック「ビッグフィット」(右)が見える(写真:大野 雅人)
アクセス道路から新駅を見る。軌道拡幅のために新たに設置された擁壁や、2010年に竣工したフジテック「ビッグフィット」(右)が見える(写真:大野 雅人)
[画像のクリックで拡大表示]
上空から見た総持寺周辺。上が1979年、下が2007年。2007年には、安威川に架かる西河原新橋が出現し、フジテックの敷地に更地が生まれていた(写真:国土地理院)
上空から見た総持寺周辺。上が1979年、下が2007年。2007年には、安威川に架かる西河原新橋が出現し、フジテックの敷地に更地が生まれていた(写真:国土地理院)
[画像のクリックで拡大表示]
大阪方面へ走る特急列車。「新快速」なども通る外側線を行く。新駅ホーム設置位置付近をかすめ、上り勾配へと転じて安威川橋梁を越える(写真:大野 雅人)
大阪方面へ走る特急列車。「新快速」なども通る外側線を行く。新駅ホーム設置位置付近をかすめ、上り勾配へと転じて安威川橋梁を越える(写真:大野 雅人)
[画像のクリックで拡大表示]
阪急京都線総持寺駅を背にし、府道総持寺停車場線に立つ。フジテックの先が新駅だ(写真:大野 雅人)
阪急京都線総持寺駅を背にし、府道総持寺停車場線に立つ。フジテックの先が新駅だ(写真:大野 雅人)
[画像のクリックで拡大表示]

 この区間の東海道線の線路は、「普通」などが走る内側線(緩行線)と、特急列車や「新快速」などが走る外側線(急行線)の4本の線路が敷かれている複々線だ。新駅には緩行線のホームができる。この「摂津富田・茨木間新駅設置他工事」は、JR西日本が発注し、大鉄工業が施工を担当。約60億円の建設費のうち、JR西が半分の約30億円を、行政が残りを負担する。