秋津川をまたぐ高速道路の橋にも被害、崩落した盛り土区間に隣接

 九州道では14日夜の「前震」によって、多くの区間が不通となった。とりわけ、益城熊本空港IC-御船IC間で盛り土が30mにわたって崩落した箇所に注目が集まった。一方、あまり注目されていないが、この盛り土区間に隣接し、秋津川をまたぐ橋にも大きな被害が生じたようだ。

 現場では橋桁が橋台に衝突したのか、橋台のコンクリートが剥落した様子が見て取れた。また、支承板支承のベアリングプレートとみられる金属の円盤が、橋脚の足元に落ちていた。ベアリングプレートは支承を構成する主要部材。この橋梁では、他の支承も損傷しているとみられる。盛り土区間だけでなく、橋の復旧にも時間が掛かりそうだ。

九州自動車道の盛り土が崩壊した現場。写真右が北。盛り土に沿うように小川が流れている。国土地理院が4月15日に撮影した写真に一部加筆(写真:国土地理院)
九州自動車道の盛り土が崩壊した現場。写真右が北。盛り土に沿うように小川が流れている。国土地理院が4月15日に撮影した写真に一部加筆(写真:国土地理院)
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橋桁が橋台に激突したとみられる。右手が盛り土区間。4月17日撮影(写真:日経コンストラクション)
橋桁が橋台に激突したとみられる。右手が盛り土区間。4月17日撮影(写真:日経コンストラクション)
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橋脚の下に金属の円盤が落ちている。右手が秋津川。4月17日撮影(写真:日経コンストラクション)
橋脚の下に金属の円盤が落ちている。右手が秋津川。4月17日撮影(写真:日経コンストラクション)
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支承のベアリングプレートとみられる部材。4月17日撮影(写真:日経コンストラクション)
支承のベアリングプレートとみられる部材。4月17日撮影(写真:日経コンストラクション)
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