追跡 熊本地震
目次
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新発注方式で着工を半年前倒し、国道57号復旧ルート
国交省は7月13日、熊本地震で寸断された国道57号の迂回ルートのトンネル建設工事に、施工者のノウハウを詳細設計に取り入れる「ECI方式」を直轄工事で初めて採用すると発表した。
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熊本地震が橋を「コピペ」した?
熊本地震では、都市部と中山間地の双方で多数の橋梁に被害が発生した。熊本市内と阿蘇地域を結ぶ県道28号熊本高森線の「大切畑大橋」もその一つだ。熊本大学減災型社会システム実践研究教育センターがドローンで撮影した空中写真や動画をもとに、被害の様子を詳しく見てみよう。
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国道57号、4kmのトンネル含む新ルートで復旧
国土交通省は7月6日、熊本地震による斜面崩壊で寸断された国道57号の代替となる復旧ルートを発表した。熊本県道の「ミルクロード」とほぼ並行する約13kmのルートで、途中に約4kmのトンネルを含む。
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阿蘇大橋、600m南で架け替え 橋長3倍に
国土交通省は7月5日、熊本地震による斜面崩壊で落橋した国道325号阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)を、南へ約600m離れた位置に架け替えると発表した。橋長は旧橋の約3倍の600~700m程度とする。
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熊本城4億、通潤橋1億、国費で復旧加速へ
政府は6月28日の閣議で、今年度補正予算に計上した熊本地震復旧等予備費のうち、第3弾として熊本城や通潤橋の復旧など計210億円の使途を決定した。熊本地震で被災した文化財の復旧に国費を投入するのは今回が初めて。
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熊本城復旧、一部は国直轄工事か
熊本地震から約2カ月が経過した熊本城で、復旧工事が始まった。熊本市は被災した石垣の崩壊防止や建造物の倒壊防止などの工事を進めている。
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石造アーチ「通潤橋」は石管が割れたか
スピード復旧した交通網をぐるり旅(3)
熊本地震で客足が遠のく観光地を巡る旅の最終3日目は、阿蘇のカルデラを離れ、南の山都町に向かった。江戸時代に完成した石造アーチの「通潤橋」が被災し、ブルーシートが掛かった映像を見たからだ。
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スマホによる被災通報に見えた課題
道路にひびが入っている、大きな石が落ちている――。熊本地震の発生後、大分県別府市が運用する「FixMyStreet Japan」のウェブサイトには、市民がスマートフォンなどから投稿した情報が並んだ。市民通報サービスは、災害時にどのような活用ができるだろうか。
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阿蘇火口に登れなくても絶景
スピード復旧した交通網をぐるり旅(2)
熊本地震で客足が遠のく観光地を巡る旅の2日目は、阿蘇のカルデラ内をぐるり一周する。中央火口丘に通じる3方向からの道路は全て通行止めだったが、カルデラである阿蘇には、外周を囲む外輪山がある。
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災害復興法を初適用、復旧事業を国が代行
政府は5月10日、熊本地震を大規模災害復興法が定める「非常災害」に指定し、国が復旧事業を代行できるようにする政令を閣議決定した。2013年6月の同法施行以来、初めての適用だ。
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スピード復旧した交通網をぐるり旅
交通の大動脈が大型連休に合わせてスピード復旧を果たした。しかし、度重なる地震の影響で宿泊施設のキャンセルが相次いでいるという。観光するのも復興支援の一つ。筆者は連休を利用して阿蘇を中心に見て回った。
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被害の全貌、早わかり土木学会速報会
土木学会は4月27日、熊本地震の被害調査結果の速報会を開いた。視聴時間も資料の量も膨大なので、ここでは分野ごとの発表の「まとめ」をまとめた。
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「俵山トンネル崩落」、12km歩いて見た現場
マグニチュード(M)7.3を記録した熊本地震の本震から1週間がたった4月23日、筆者は日経コンストラクションの取材班第2陣として、熊本県西原村にいた。構造物被害の全貌が次第に明らかになるなか、一つだけ一般の報道では確認できない被害情報があった。俵山トンネルの「崩落」だ。
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阿蘇大橋の落橋を招いた土砂災害の巣へ
4月16日未明の本震後、熊本県南阿蘇村の阿蘇大橋が崩落したという情報が、報道やインターネット上で飛び交い始めた。結果的にこの情報は真実だったが、当時は真偽を判断する材料がない。筆者は自分の目で確かめるため、16日朝に熊本市内から国道57号をたどって南阿蘇村に向かった。
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阿蘇大橋、斜面と国道は別々に崩壊か
航空測量大手パスコの調査によって、阿蘇大橋周辺の斜面崩壊の規模や崩れ方などの特徴が明らかになってきた。
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九州新幹線の復旧めど立たず、新八代ではホーム桁損傷
熊本地震で被害を受けた九州新幹線は、4月20日に新水俣─鹿児島中央間で運転を再開したものの、被災区間では復旧の見通しが立っていない。回送列車の脱線にとどまらず、橋脚や橋桁など軌道を支える構造物が広い範囲で損傷している。
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地質データを緊急公開、1万7000地点の柱状図
全国地質調査業協会連合会(全地連)は4月18日、地震が続く熊本、大分両県の「復興支援 ボーリング柱状図 緊急公開サイト」を立ち上げた。復旧・復興に関わる自治体や建設会社などに広く情報提供する。
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本震も「震度7」か、計測不明の益城町<追加情報あり>
4月14日夜の熊本地震の前震で「震度7」を観測した熊本県益城町の震度計だが、16日未明の本震では震度が不明のままになっている。実際はどうだったのか推察してみた。
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落ちた跨道橋、会計検査で指摘していた
落橋した場合に緊急輸送に支障が生じる恐れがある――。会計検査院が指摘していた高速道路の跨道橋の落橋が熊本地震で現実となった。九州自動車道に架かる跨道橋が落橋した。
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緊急共同会見、土木や建築など関連学会の専門家ら7人
熊本地震に関して、50の学術団体で構成する防災学術連携体(事務局長:米田雅子・慶応義塾大学特任教授)は4月18日、所属団体の専門家有志による緊急共同記者会見を開催した。同連携体は、東日本大震災を契機に日本学術会議の加盟学会間で始まった連携活動に端を発し、防災・減災や災害復興に関する学会ネットワークと…