跨道橋が落ちた九州自動車道を通過

 通潤橋から国道218号を西へ進み、宇城市にある九州自動車道の松橋インターチェンジを目指した。同インターから高速に乗り、跨道橋が落下した緑川パーキングエリア近くを通過するためだ。

九州自動車道の緑川パーキングエリア付近で落下した跨道橋は、既に撤去されていた(動画:日経コンストラクション)

 跨道橋は既に撤去されていたが、橋台や上下線間にあった橋脚の土台部分は残っていた。その前後にも跨道橋はいくつもあったが、ほとんどは壁式橋脚の橋で、ぱっと見たところ損傷はない。

 このまま益城熊本空港インターチェンジまで行くつもりだったが、片側1車線の通行規制の影響で、御船インターチェンジ付近から渋滞が始まっていた。同インターチェンジで降りて、一般道を使って熊本空港に向かった。

 道中、初日の5月5日と同じように国道443号を走りながら益城町中心部を通過した。益城町から阿蘇地方一帯を3日間見て回ったなかで、この辺りの被害が際立っている。

益城町役場前から同町寺迫交差点までの街並み(動画:日経コンストラクション)

 間違いなく被災地なので、復旧・復興に向けた直接的な支援が必要だ。一方で、地域経済の柱である観光にも目を向け、できれば阿蘇や周辺の観光地に足を運んだり、特産品を購入したりして復興を支援していきたい。