復旧に数年要する可能性

 実際にどのような被害が生じているかは、石管間の盛り土を取り除いて調べる必要がある。余震が続くなか、調査のめどは立っていないという。さらに、通潤橋は国の重要文化財なので、復旧のための調査や計画、工事などの手続きに時間がかかると予想される。復旧には3年とか5年とか、長い年数がかかりそうだ。

 その間、観光の目玉である放水は見られない。そこで、日経コンストラクションが2002年の補修工事完了のときに報じた記事(購読者またはウェブ有料会員限定)から、放水の写真を転載する。

2002年に石管の漏水補修工事を終えて放水を再開した通潤橋(写真:熊本県上益城地域振興局)
2002年に石管の漏水補修工事を終えて放水を再開した通潤橋(写真:熊本県上益城地域振興局)