4月14日夜の熊本地震の前震で「震度7」を観測した熊本県益城町の震度計だが、16日未明の本震では震度が19日時点で不明のままになっている。震度計からデータが送信されていないからだ。

益城町役場内に設置された震度計。本震のデータが不明だ(写真:日経ホームビルダー)
益城町役場内に設置された震度計。本震のデータが不明だ(写真:日経ホームビルダー)
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 周辺の被害状況や他機関の近隣の観測記録をみると、本震でも震度7か震度6強の強い揺れが生じた可能性が高い。

 町役場の震度計から北東方向に約660m離れた公園内に、防災科学技術研究所が運用する地震観測網の観測点(KiK-net益城)がある。ここでは前震、本震ともに地震動を観測できている。

KiK-net益城の位置。気象庁が震度発表に使う震度計は南西約660mの益城町役場内にある