追跡 熊本地震
目次
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高架橋が揺れを増幅、熊本地震の新幹線脱線
昨年4月の熊本地震で起こった九州新幹線の脱線は、高架橋の固有振動数と地震動の中に最も多く含まれていた振動数が近く、水平方向の横揺れが地表面の1.8倍以上に増幅されたことが主な原因だった。
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熊本地震データ捏造、近隣観測点の波形を流用か
2016年4月に発生した熊本地震で、大阪大学の秦吉弥准教授(当時は助教)が熊本県益城町で観測したとして発表した地震動のデータに、捏造(ねつぞう)の疑惑が持ち上がっている。観測結果から算出した気象庁計測震度が史上最大とみられる6.9を記録したデータも含まれる。データの観測から疑惑の内容まで、時系列で追…
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どうなる「天空の道」、復旧ためらう阿蘇市
熊本地震から1年4カ月が過ぎ、復旧事業は着実に進んでいるように見える。しかし他方で、被災前は観光ルートとして人気を集めながら、いまだに復旧するかどうかの方針さえ未定の道路もある。阿蘇市道狩尾幹線だ。
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長陽大橋が8月27日に開通、熊本地震で橋台被害
国土交通省は8月1日、熊本地震で橋台背面が崩落した阿蘇長陽大橋を含む村道約3kmを8月27日に開通すると発表した。
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阿蘇大橋地区の崩壊斜面で恒久対策
国交省熊本復興事務所は7月24日、熊本地震で阿蘇大橋の落橋とともに大規模な斜面崩壊を起こした熊本県南阿蘇村の山腹で恒久対策に着手した。
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GW前に「波打ち」解消、九州道4車線復旧
写真で見る「熊本復旧」最前線(5)
熊本地震で橋梁の支承が大量に損傷したり、ロッキング橋脚を有する跨道橋が道路上に落橋したりした九州自動車道。4月5日に現場を訪れると、主な復旧工事は終盤に差し掛かっていた。
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第一白川橋梁は架け替え、南阿蘇鉄道復旧に70億円
国土交通省は4月16日、熊本地震で被災した南阿蘇鉄道高森線の立野―中松間の復旧に65億~70億円の費用がかかるとする報告書を発表した。観光名所として知られる第一白川橋梁は損傷が大きく、架け替えざるを得ないと結論づけた。
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ラーメン橋にラーメン橋を継ぎ足す
写真で見る「熊本復旧」最前線(4)
熊本地震から丸1年。今夏の開通に向けて工事が盛んに進むのが、南阿蘇村道栃の木~立野線の「長陽大橋ルート」だ。復旧工事の最前線を写真で紹介する短期集中連載の第4回では、同ルートの阿蘇長陽大橋と戸下大橋をクローズアップする。
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50万m3崩壊の阿蘇大橋地区に二重土堤
写真で見る「熊本復旧」最前線(3)
熊本地震から丸1年が過ぎた。被災したインフラの復旧工事の模様を写真で紹介する短期集中連載の第3回では、50万m3の土砂が崩壊した阿蘇大橋地区を紹介する。
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ゴム支承「破断」の橋、桁を1m移動
写真で見る「熊本復旧」最前線(2)
熊本地震から丸1年を迎え、被災したインフラの再生はどこまで進んだのか。復旧工事の模様を写真で紹介する短期集中連載の第2回では、熊本市内から南阿蘇方面に向かう熊本県道28号熊本高森線の「大切畑大橋」にレンズを向けた。
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緩んだケーブル交換、珍しい斜張橋復旧
写真で見る「熊本復旧」最前線(1)
2度にわたって震度7の揺れをもたらした熊本地震から、丸1年を迎える。被災したインフラの再生は、どこまで進んだのか。日経コンストラクションのカメラが捉えた復旧工事の模様を、複数回に分けて紹介する。
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黒川発電所の土砂崩れ、九電は責任問題に触れず
熊本地震で黒川第一発電所のヘッドタンク(上水槽)が壊れ、大量の水が流出した問題で、九州電力はタンク崩壊の原因は地震動ではなくタンク下の斜面が崩れた影響であることを明らかにした。
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熊本城天守閣、72億円で大林組が復旧へ
熊本地震で被災した熊本城天守閣の復旧工事は、1960年の建設時に施工した大林組が手掛けることになった。同社は設計業務費約3億円、建設費約68億円の計72億円程度を事業費として提示している。熊本市は10月25日、11月上旬をめどに同社と契約する方針を明らかにした。
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住民が土砂警戒区域指定を請願、制約受けるのになぜ?
熊本地震による地すべりで5人が死亡した熊本県南阿蘇村の高野台団地で、個人資産の不利益につながると言われる土砂災害特別警戒区域の指定を、住民が請願するという事態が生じている。
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橋の耐震基準は見直さず、予定どおり示方書改定
国土交通省は熊本地震の地震動と被害状況を分析し、道路橋の耐震基準を見直す必要はないと結論付けた。
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熊本城支える“鉄の腕”、正体は橋桁
熊本地震で被災した熊本城跡で、大林組は飯田丸五階櫓(やぐら)の倒壊防止緊急工事の主要な現場作業を7月末に完了した。現場の片付けを終えた8月25日に取材に応じ、工事の要となる特殊な仮設構造物を、わずか約2カ月間で組み立てて設置にこぎ着けた秘訣を明かした。
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県管理道路は18年度、宅地は19年度までに復旧へ
熊本県は8月3日に公表した熊本地震の復旧・復興プランで、被災した県管理道路は2018年度末までに、宅地は19年度末までに復旧を目指すことを明らかにした。
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崩落した阿蘇大橋、「PCラーメン」で架け替え
国土交通省は7月29日、熊本地震で崩落した阿蘇大橋(熊本県南阿蘇村)の架け替えで、早く施工できることや地震に対する安全性を考慮して、新橋の形式をプレストレスト・コンクリート(PC)ラーメンに決定した。
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熊本城、600億円投じ20年で復旧、市長表明
熊本市の大西一史市長は7月26日の記者会見で、熊本地震で被災した熊本城に600億円を超える費用を投じ、石垣や建物を20年かけて復旧する考えを表明した。なかでも天守の工事を急ぎ、3年後の公開を目指す。
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危険な宅地は中越地震の4倍、目立つ擁壁崩れ
熊本地震による被害で立ち入りが危険だと判定された宅地地盤が、熊本県内で2727カ所に上ることが分かった。2004年の新潟県中越地震の4倍強に当たる。