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新設コンクリート革命

良いコンクリートに不可欠な1枚の紙

(1)山口県で開発された「施工状況把握チェックシート」

2017/04/18

施工状況把握チェックシートの効果

 山口県では、07年のシステム運用開始以降、この施工状況把握チェックシートを携えた監督員が現場で施工状況を把握している。改善すべき点があれば、監督員が指示する。チェックシートは公表されているため、施工者も着目点を共有することで、基本事項に対する意識の共有、適切な施工計画の作成や事前準備につながり、施工状況を改善する結果となった。

 効果を表す一つの事例として、山口県下関市のボックスカルバート工事(側壁と頂版の打込み)における施工状況把握の研修で見られた施工の工夫を紹介する。段取りが適切な現場は整理が行き届いているのが常であり、足場板の配置を見ると、現場が打込みのことをどれだけ計画しているかが分かる。この現場においても、足場板が適切に配置されていた(写真1)。

写真1■打込み前に足場を事前に設置している様子(写真:細田 暁)

 また、バイブレータの挿入箇所が型枠にマーキングされており、適切に準備していることが一目で分かった(写真2)。

写真2■バイブレータの挿入箇所を型枠へマーキングしている様子(写真:細田 暁)

 バイブレータで締め固めている若い作業員は、「コンクリートにバイブレータが届いてから後ろにいる“スイッチマン”がスイッチを入れてくれる。締め固めた後、引き上げるときはスイッチを切ってくれる。だから、鉄筋に当たりっこない」と自信を持って答える(写真3)。このように現場の意思が統一されることが、適切な打込みの条件といえる。

写真3■バイブレータを使う作業員の後ろに、電源を入れたり切ったりする人が付いて回る様子(写真:細田 暁)

細田 暁・横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授日経コンストラクション

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