土木のチカラ
目次
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「光の球体」で夜の街が一変
徳島LED(1)アートフェスティバルレポート・前編
日経コンストラクション4月24日号のコラムでは、LEDを使った景観整備を取り上げた。ウェブでは、景観整備事業と合わせて昨年12月に実施された「徳島LEDアートフェスティバル」の模様をレポートする。
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橋をアートに変えた「藍」の光
春日橋LED景観整備(徳島市)
夜の闇のなか、橋桁から下がったたくさんの光ファイバーが川風を受けて揺らぐ。近くの遊歩道から眺めていた若い女性は、「まるでオーロラみたい」と感嘆の声を上げた。
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既存の調整池を景観資源に生かす
柏の葉イノベーションキャンパス「アクアテラス」(千葉県柏市)
水辺で遊ぶ親子連れの楽しそうな姿─。千葉県柏市のつくばエクスプレス「柏の葉キャンパス駅」から北に500mほど離れた位置に、2016年11月にオープンした水辺空間「アクアテラス」だ。
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駅前に生まれた地域の原風景
虎渓用水広場(岐阜県多治見市)
多治見市が、対象範囲約11.8ヘクタールの「多治見駅北土地区画整理事業」に着手したのは2000年。虎渓用水広場は元々、この計画で「多目的広場」と位置付けられていた開発案件だ。同年に市は、市民などを交えた「多目的広場ワークショップ」を立ち上げ、広場内に利便施設をつくる案などの検討を重ねてきた。
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19世紀の産業遺構を生かした公園
ガスホルダー・パーク(英国ロンドン市)
英国ロンドン市の中心部に位置する大規模再開発エリアで昨年11月、19世紀半ばの産業遺構を生かしたユニークな公園がオープンした。東西に並ぶ市内有数の2駅、キングスクロス駅とセント・パンクラス国際駅の北側で、リージェント運河沿いに位置する「ガスホルダー・パーク」だ。
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狭小の公共空間を地域活性の目玉に
水上公園(福岡市)
2本の川の合流地点に、船の舳先のように見えるガラス張りの建物。福岡市天神で今年7月に改修を終えてオープンした「水上公園」だ。
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オンタリオ湖岸に新たなメーンストリート
クイーンズキー・ウエスト通り(カナダ・トロント市)
カナダ南東部に位置するオンタリオ州の州都、トロント市。オンタリオ湖の北西岸にあるこの地では、2015年6月、湖に接するウオーターフロントで大胆な歩車道再配分を含む街路改修事業が完了した。湖沿いの市道、クイーンズキー・ウエスト通りで、市中心部に近い延長1.7kmの範囲だ。
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駅前広場を再配分して使いやすさ向上
牛久駅東口駅前広場(茨城県牛久市)
東京都心部から電車で1時間ほど。茨城県牛久市にあるJR常磐線牛久駅の東口に、広い歩行者空間を備えた駅前広場が完成した。橋上駅舎の改札を出て東側の階段を降りると、レンガを敷き詰めた明るい広場に続いていく。
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旧施設も調和する駅前・臨港広場
三角東港広場(熊本県宇城市)
JR熊本駅から鹿児島本線を南下し、途中で西に分岐する三角(みすみ)線に入る。その終着駅を降り立つと、広場の向こうに海とそこに浮かぶ島々の姿が見えてきた。広場の外縁部には、シンプルな形状の屋根が通路のカーブに沿って架かっている。その支柱の間からも、周辺の景色がよく見える。
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「ひな壇」で水辺とまちをつなぐ
木津川遊歩空間(大阪市西区)
川沿いの遊歩道を進むと、ひな壇状の構造物が連続する広い空間が現れた。転落防止柵のワイヤ越しに、川面を泳ぐ小魚の群れが見える。大阪府西大阪治水事務所が大阪市西区の木津川左岸に整備中の「木津川遊歩空間」で、この3月に他に先行して供用スタートしたエリアだ。
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歴史的景観を保って護岸を改修
耳川河口部立縫地区河川護岸(宮崎県日向市)
古い町並みを抜けて河口部の漁港に近づくと、その陸側に、ごつごつした自然石の護岸が見えてくる。コンクリート構造の特殊堤(土堤以外の堤防)に前面を石の空積みで修景した河川護岸だ。
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桜の景勝を残して堤防強化
宮川桜堤(三重県伊勢市)
三重県を東西に横断して伊勢湾に注ぐ一級河川の宮川。河口から6~7kmほど上流にある同県伊勢市の右岸に「桜堤」と呼ばれる延長1kmほどの区間がある。堤防と高水敷に約650本の桜が並ぶ名所だ。
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駅を挟んで東西で役割分担
西鉄柳川駅周辺地区整備(福岡県柳川市)
車中心の空間だった駅前広場が、人中心の場へと生まれ変わった。福岡県を南北に縦断する西鉄天神大牟田線の西鉄柳川駅・西口駅前広場だ。橋上駅舎の改札を出て西側の階段を降りると、芝を植えた広い空間が見えてくる。
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海への眺望生かして復興した女川駅前空間
女川駅前レンガみち(宮城県女川町)
宮城県東部で牡鹿半島の根元に位置する女川町。東日本大震災からの商業復興に当たり、その第一歩として同町が整備したのが歩行者専用道路「レンガみち」を軸にした女川駅前の商業エリアだ。
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車線を減らし「歩いて回遊するまち」に
四条通・四条烏丸─四条大橋交差点間(京都市)
「脱・クルマ中心社会」を掲げる京都市が、約10年をかけて取り組んできた「四条通」の改修事業。その工事が2015年10月に完了した。
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南北軸結ぶ景観整備でにぎわい再生
一番町交差点(松山市)
大通りが分断する人の流れを“リ・デザイン”する──。松山市有数の商業エリア、大街道(おおかいどう)の一番町交差点周辺では、市が国や地元商店街などと協働して景観整備事業を実施。
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幹線道沿いに出現した不思議な構造物
アストラムライン新白島駅(広島市)
広島市の中心部から北に1.5kmほど。国道54号の中央分離ゾーンに、不思議な形をした巨大な構造物が出現した。市中心部と郊外を結ぶ新交通システム、アストラムラインの新駅「新白島駅」だ。
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産業革命の遺産が通勤路に変身
ハイブリッジ(米国ニューヨーク市)
19世紀にニューヨークを全米最大の都市へと発展させた水道橋が、水を供給する役目を終えて約100年ぶりに、歩行者専用橋に生まれ変わった。
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市中心部で新たに生まれた「明るい森」
みんなの森 ぎふメディアコスモス(岐阜市)
JR岐阜駅から北に伸びる金華橋通りを2kmほど行くと、右手に、緑が映える並木の歩行者道が見えてくる。幅30m、延長240mと広々としたこの並木道は、この7月にオープンした岐阜市の複合施設「みんなの森 ぎふメディアコスモス」の外構部を構成する一画だ。
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土木デザイン図鑑(4)高槻駅前のまちづくり
JR高槻駅(大阪府高槻市)の北東側には、道路や公園、高架の歩行者占用道路(デッキ)などの公共施設と民間企業の建物が一体化した地区が広がる。2012年3月にまちびらきを迎えた「MUSE(ミューズ)たかつき」だ。