1964年の東京五輪開催を前に整備された首都高速道路1号羽田線。その一部を造り替え、2020年の五輪開催までに暫定開業させようと、東京都品川区の東品川桟橋・鮫洲埋立部では更新事業が急ピッチで進む。鋼橋工事部門と土木工事部門から成る異種工事共同企業体(JV)で鋼橋工事部門の幹事会社として詳細設計と施工をまとめるのは、鋼構造物のエキスパート、川田工業である。
更新部分の延長は2km近く。迂回路を整備し、交通の流れを切り替えたうえで、既設の高速道路を取り壊し、新しい高速道路に造り替える。完成予定時期は2026年度だが、2020年の東京五輪開催に向け暫定開業を目指すだけに、工期に余裕はない。
その大規模な造り替えに、独創の精神と卓越した技術力で川田工業が挑む。