県道28号熊本高森線 被災橋梁の復旧が進む

2003年に開通した県道28号熊本高森線の俵山バイパスでは、阪神大震災以降の基準で設計された大切畑大橋や俵山大橋などの橋梁に、積層ゴム支承の損傷・破断といった大きな被害が発生した。村道栃の木~立野線と同じく、国土交通省が復旧を代行している。現在は、16年12月に復旧を果たした俵山トンネルと旧道を迂回路として、東西方向の交通を確保している状態だ。

橋長160mの桑鶴大橋は、地震で桁が大きくずれた。現在、斜張橋の下に5カ所の支保工を設ける工事が進んでいる。今後、支保工で桁を受け替えてからケーブルを張り直し、ずれた補剛桁を元の位置に戻す。施工者は日立造船・諌山工業JVだ(写真:大村 拓也)
橋長160mの桑鶴大橋は、地震で桁が大きくずれた。現在、斜張橋の下に5カ所の支保工を設ける工事が進んでいる。今後、支保工で桁を受け替えてからケーブルを張り直し、ずれた補剛桁を元の位置に戻す。施工者は日立造船・諌山工業JVだ(写真:大村 拓也)
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橋台を増し杭するため、深礎杭の掘削を進めている様子(写真:大村 拓也)
橋台を増し杭するため、深礎杭の掘削を進めている様子(写真:大村 拓也)
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橋長265m、5径間連続非合成曲線鈑桁橋の大切畑大橋では、両橋台の積層ゴム支承が破断。橋脚の支承も大半が損傷した。唯一、支承の損傷を免れたP2橋脚には、橋脚と基礎に損傷が生じた(写真:日経コンストラクション)
橋長265m、5径間連続非合成曲線鈑桁橋の大切畑大橋では、両橋台の積層ゴム支承が破断。橋脚の支承も大半が損傷した。唯一、支承の損傷を免れたP2橋脚には、橋脚と基礎に損傷が生じた(写真:日経コンストラクション)
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大切畑大橋のP2橋脚(写真中央)では、損傷した基礎を増し杭で補強する工事が進む。同橋の下に架かっていた村道の橋は、杭の施工の支障となるので、川の流路を付け替える形で架け替えた。工事は日立造船・橋口組JVが9億7524万円(税込み)で請け負った(写真:大村 拓也)
大切畑大橋のP2橋脚(写真中央)では、損傷した基礎を増し杭で補強する工事が進む。同橋の下に架かっていた村道の橋は、杭の施工の支障となるので、川の流路を付け替える形で架け替えた。工事は日立造船・橋口組JVが9億7524万円(税込み)で請け負った(写真:大村 拓也)
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落橋した国道325号阿蘇大橋はPC3径間連続ラーメン箱桁橋に架け替える。上は完成予想図。手前は阿蘇長陽大橋(資料:国土交通省)
落橋した国道325号阿蘇大橋はPC3径間連続ラーメン箱桁橋に架け替える。上は完成予想図。手前は阿蘇長陽大橋(資料:国土交通省)
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覆工コンクリートが崩落した県道28号の俵山トンネルは2016年12月24日に開通。鹿島・杉本建設JVが施工した(写真:国土交通省)
覆工コンクリートが崩落した県道28号の俵山トンネルは2016年12月24日に開通。鹿島・杉本建設JVが施工した(写真:国土交通省)
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