誕生!インフラ×AI業界地図
目次
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ITが鳴らす号砲、人不足の建設産業に革命
30年前と比べて生産性があまり改善していないと指摘される建設・インフラの現場。ここに新規参入者による“産業革命”が始まった。「i-Construction」が、そのけん引役だ。AI(人工知能)、ビッグデータなど先進的なITを活用し、現状の建設・インフラの現場を格段に効率的なものへと変身させようという…
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「インフラ×IT」業界のキープレーヤー
建設・インフラ市場で新たに生まれたインフラ×ITの巨大市場。その担い手を、「インフラ×IT」業界のキープレーヤーとしてつまびらかにした。
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「俺は天才」と勘違い、国交相も操ったICT建機
i-Constructionの旗振り役、石井啓一国土交通大臣インタビュー(前編)
高齢化に伴う職人の大量離職、生産年齢人口の減少――。近い将来、建設業界を直撃する深刻な人手不足を見越して国土交通省が2016年度に始めた肝煎りの施策「i-Construction」の狙いを、石井啓一国土交通大臣が説く。
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「革新技術に1700以上のニーズ」石井国交相
i-Constructionの旗振り役、石井啓一国土交通大臣インタビュー(後編)
深刻な人材不足に備えて、国土交通省が推進するi-Construction。狙いはITの活用などで建設現場の生産性を向上させることだけではない。働き方改革も見据えている。
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建設の現場、AIの力で脱・ブラック
建設・インフラの現場で、IT活用による産業革命が始まった。建設や維持管理の分野で、インフラの実務者が大きな期待を寄せているのがAI(人工知能)だ。
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建設とAIは相思相愛!?今度こそ夢は叶うか
社会インフラの建設・管理の領域で、AI(人工知能)が活躍し始めている。社会生活と経済活動を縁の下で支える土木・建築と、クルマの自動運転から医療、囲碁に至るまで何かと話題に事欠かないAI――。はたから見ればミスマッチなカップルのようにも見えるが、その実、両者は相思相愛だ。
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工程別に見た「インフラ×AI」業界地図
建設・インフラ市場で活用が始まったAI(人工知能)。各社はどんな相手とタッグを組み、何にAIを適用しようとしているのか。インフラ事業を「調査」「計画・設計」「施工」「点検・維持管理」「施設運営」の5つの工程に分類し、用途別にキープレーヤーの取り組みを示した。
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この道、異状あり!AIが道路の劣化レベルを自動判別
AIで狙うインフラの維持管理市場 (舗装編1:NEC、福田道路)
国内の道路延長は合計120万kmを超える。おびただしい面積に膨れ上がった舗装の大半を管理するのが市町村だ。AI(人工知能)を用いた舗装の点検技術は、予算や技術力の不足に悩む市町村の強力な助っ人になるかもしれない。
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アダルト画像や不審者を見逃さない、深層学習が次に見抜くもの
AIで狙うインフラの維持管理市場(舗装編2:NTTコムウェア)
AI(人工知能)を武器に、道路の「舗装点検市場」に参入を試みる多様なプレーヤー。ディープラーニング(深層学習)を生かしてインターネット上にあふれるアダルト画像などのフィルタリング技術を実用化したNTTコムウェアも、名乗りを上げた1社だ。
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首都高“夢の維持管理システム”、自動運転にも活用
AIで狙うインフラの維持管理市場(構造物編:首都高速道路会社)
首都高速道路会社(以下、首都高)が2016年10月19日に構想を明かしたスマートインフラ管理システム「i-DREAMs(アイ ドリームス)」が話題をさらっている。今後、AI(人工知能)も搭載する同システムは、高速道路の維持管理にどんなインパクトを与えるのか。
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ベテランとAIのコンビ、道路陥没の原因をスピード探査
AIで狙うインフラの維持管理市場(地盤編:川崎地質)
1日約10カ所――。国土交通省によれば、下水道管の老朽化が原因で発生する路面の陥没事故は2015年度で年間約3300カ所あったという。単純計算すると、1日に10カ所近く、何らかの陥没事故が発生している計算だ。
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AIがダムを操作!?東京電力の発電量増加策
利益生む施設運営へ(ダム編:東京電力、理化学研究所)
福島第1原子力発電所の廃炉を進める上で、「稼ぐ力」が求められている東京電力ホールディングス(HD)。水力発電用ダムの発電量を増やすため、洪水時の放流操作にAI(人工知能)の活用を目指す。再生可能エネルギーの導入拡大に役立てる。
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博多大陥没も招いた地質変化、ディープラーニングで察知
巻き起こる施工革新(安全管理編1:安藤ハザマ、日本システムウエア)
自然を相手にするトンネル工事は、常に危険と隣り合わせだ。事前の調査では分からないことも多く、熟練技術者の知識や経験に基づく臨機応変な判断がものをいう。だが、工事現場の悩みの種はご多分に漏れず、人材不足。AI(人工知能)は救い主となるか。
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崩落事故は防げないのか?悲劇の根絶をAIに託す
巻き起こる施工革新(安全管理編2:安藤ハザマ)
トンネル工事の現場は昔に比べると安全になったとはいえ、崩落による作業員の死亡事故が、今でも起こっている。この種の事故を根絶することは不可能なのか。準大手ゼネコンの安藤ハザマは、AI(人工知能)の力を借りることにした。
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コンクリートの寿命を延ばす新手法、”審美眼”を持つAIが一役
巻き起こる施工革新(品質管理編:日本国土開発、科学情報システムズ)
東日本大震災の復興に向けて国土交通省が東北で進める道路工事の現場などで、注目を集める取り組みがある。コンクリートの「表層品質」の向上だ。専門家並みの”審美眼”を身に付けたAI(人工知能)が、その一翼を担うかもしれない。
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大きな物はまだ苦手、工程を写真で自動管理
巻き起こる施工革新(工程管理編:大林組)
一般的な工程管理は、技術者が現場を目で見て確認する。このアナログな作業をAI(人工知能)で合理化する技術の開発を進めているのが大林組だ。
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振動ローラーを操る匠の技、AIが習得し人材不足解消へ
巻き起こる施工革新<生産性向上編:大成建設>
ドドドドドド――。地面を押し固める振動ローラーの轟音が鳴り響く。今、振動ローラーを上手に操れる人材が徐々に減りつつある。その問題を解決するため、大成建設はAI(人工知能)に目を付けた。
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ベテランの技を7割再現、AIがシールド機を操る時代に
巻き起こる施工革新(生産性向上編:清水建設)
トンネルを構築するシールド機の運転には熟練の技が必要だ。建設現場の人手不足の課題を解決するために、AIに熟練の技を身に付けさせようとしているのが清水建設だ。
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「正早安楽」の土石流センサー、桜島で実証始まる
AIとIoTでスマート災害検知(国総研、産総研)
国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)は産業技術総合研究所(産総研)と共同で、AI(人工知能)やIoT関連の技術を生かして土砂災害の発生や予兆を検知する次世代型センサーを開発する。その特徴は「正早安楽」だ。
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名うての建築家がAI設計に苦杯
住宅設計の未来を大胆予測(前編)
現状の技術開発の動向なども踏まえて、2020年代に建物の設計業務がどのように変貌しているのかを、フィクションとして描いた。住宅設計で有名な建築家とAI設計の戦いだ。
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AI設計が避けた規制打破に活路
住宅設計の未来を大胆予測(後編)
2020年代の住宅設計現場を想定したシミュレーションストーリーの後編。家具量販店ブーマーのAI設計との住宅設計コンペに敗れた建築家は、AI設計と戦う武器に“デジタル”を選んだ。