新設コンクリート革命
目次
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エキスパートの後継作りが課題
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(12)
11回にわたって掲載してきた、土木学会の229委員会の座談会もいよいよ最終回です。エキスパートの技を後世にどうやって引き継ぐかに話題が集まりました。
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ジャッジできる人間が役所にいなくなる
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(11)
コンクリートの品質・耐久性確保の議論は、契約方式や専門家を育てるための仕組み作りにまで波及していきます。
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昔は事務所長が新技術にトライしていた
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(10)
塩害地域は5%や10%のコストアップで橋を造り続けているのに、なぜ床版の高耐久化ができないのでしょうか。
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よく分からない温度応力解析より追加鉄筋
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(9)
温度応力解析よりも鉄筋の追加の方が確実性があるという理由で、東北地方整備局は追加鉄筋のコストアップを認めました。鉄筋の追加にはそれほど費用がかからないし、誘発目地も不要になります。
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耐久性確保の秘訣は人事にあり
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(8)
発注者のエキスパート化。以前から上がっている課題ですが、数年で人事異動がある発注部局ではなかなかエキスパートは育ちません。耐久性確保の取り組みを広く普及させるには人事異動は避けられない壁です。
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建設部門は管理部門に興味なし
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(7)
229委員会の座談会後半戦は、「耐久性確保」の取り組みについてです。元東北地整の事務所長が復興道路の耐久性確保を例に、コストアップに対する理解がなかなか得られない現状を説明してくれました。
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未充填と表面気泡、どちらを優先する?
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(6)
土木学会229委員会の座談会も前半戦最後です。落としどころを見つけるエンジニアリング本来の能力が、品質でも重要になりそうです。
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効率よく品質を向上できる80点の壁
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(5)
土木学会229委員会の座談会第5回では、元東北地方整備局の佐藤氏が登場します。復興現場の事務所長などを務めた経験を基に、品質への思いを語ります。
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施工不良は勝手にいじっては駄目
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(4)
施工に入った後は関心がない――。施工に入る前の段階で全てを評価する総合評価落札方式の導入が進み、品質向上で最も重要なはずの「現場に出ること」の価値が失われています。
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「ちゃんとした人」をどう生み出すか
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(3)
土木学会229委員会の座談会第3回では、品質評価を定着させるための仕組み作りへと議論が展開していきます。無知な人でも簡単にできるようなサイクル・仕組みとは?
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不毛な争いを生んできたひび割れ
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(2)
ひび割れが不毛な争いのきっかけになるのはいかがなものか? 委員が提唱します。
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車の品質と性能は分かりやすいが、土木構造物は…
追求! コンクリートの品質・耐久性確保(1)
土木学会の「コンクリート構造物の品質・耐久性確保マネジメント研究小委員会」が1年間の活動を終え、7月28日にまとめた報告書を、特別に日経コンストラクションで掲載する。良いコンクリート構造物を造るための重要な知見が満載だ。
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「そっと特記仕様書に入れました」
(6)当事者が語る革命の舞台裏(後編)
短期連載の最終回は、前例主義にとらわれずに新しいことを実践しようとする心得について語ってもらいました。
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「まだ山口県のコンクリートにはかなわない」
(5)当事者が語る革命の舞台裏(前編)
短期連載第5回では、革命の舞台裏に焦点を当てました。座談会の模様を2回にわたってお届けします。
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打継ぎ部でも緻密なコンクリート、復興道路
(4)火がついた産官学協働の取り組み
短期連載第4回は、実際に品質向上の効果が出ている東北地方整備局の現場に迫ります。
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究極の非破壊品質試験「目視評価」
(3)施工中の不具合を4段階でチェック
短期連載第3回は、東北地方の品質確保の土台となるもう1つのツール「目視評価法」を紹介。コンクリートの品質向上へ即効性が高いと評価されています。
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「バイブレータを10cm挿入」で受発注者が対話
(2)横浜市の「施工状況把握チェックシート」の採用例
書籍「新設コンクリート革命」の発行に伴う短期連載第2回は、「施工状況把握チェックシート」を使った現場の事例を、特別に公開します。
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良いコンクリートに不可欠な1枚の紙
(1)山口県で開発された「施工状況把握チェックシート」
東北被災地の「良いコンクリート構造物を造る」という潮流は、山口県での品質確保の実績がなければ生まれませんでした。県が開発した「施工状況把握チェックシート」が東北の品質確保システムの土台となっています。