供用段階編53 ポーラスコンクリート舗装にひび割れが発生し骨材が飛散した

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概要

 トンネル函体の構造目地付近のポーラスコンクリート舗装に横断方向のひび割れ、浮き、骨材飛散が集中して発生した。原因は、トンネル函体の構造目地の伸縮に、ポーラスコンクリート舗装が追従できなかったためと考えられる。

解説図

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対策

 車両走行による骨材飛散を予防するため詳細調査を実施し、浮いている部分を撤去し加熱合材で補修した。また、トンネル函体の挙動も追跡調査した。

建設へフィードバックすべき事項

 トンネル函体構造目地で想定される伸縮に追従できるように、コンクリート舗装の目地の位置、構造を適切に設定すべきである。

※この短期連載は「設計不具合の防ぎ方 増補改訂版」から一部を抜粋したものです。第5回は4月13日(木)、設計責任に関する損害賠償事例を紹介します。