供用段階編31 橋脚の支承縁端部にひび割れが生じた

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概要

 段差付き橋脚のコンクリートに支承台座付近からひび割れが発生し、一部が欠落した。原因は、支承縁端距離が不足したことによるせん断強度の不足や過密配筋によるコンクリート締め固めの不良等である。

解説図

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対策

 ジャッキアップならびに仮受け後、損傷部のコンクリートをはつり、補強鉄筋を配置し、前面補強鋼板を取り付け、プレパックドコンクリートの打設を行った。

建設へフィードバックすべき事項

 支承を受ける台座の縁端距離を十分に大きくする。なお、設計基準では、段付き梁の場合、支承縁端距離は200mm以上となっており、せん断破壊に対して台座部を補強するように改善されている。