日経BP社は3月6日、書籍「設計不具合の防ぎ方 増補改訂版」を発行しました。発注者が自ら明かした、実際に起こった200の不具合事例をまとめた類例のないマニュアルです。
増補改訂版では、点検義務化や大規模修繕の事業化を踏まえ、不具合事例をさらに充実させました。
この短期連載では、本書の内容の一部を紹介していきます。第2回は、地下構造物設計の不具合52事例のなかから3つを紹介。
阪神高速および他機関で発生した設計の不具合事例として橋梁66件、地下構造物52件、付属構造物29件、また、供用段階の不具合事例として53件の合計200件を精選しとりまとめた。
地下構造物に関する不具合事例は、下表に示すように開削トンネル31件、シールドトンネル1件、擁壁5件、仮設構造物15件の合計52件である。
掲載した不具合事例は、施設や具体的部位・箇所など、発生段階、不具合の原因分類、対策規模、発見者、発見時点、発見理由、リスクマトリックスを示し、続いて不具合の概要、解説図とその対策、さらには担当者による生の声を示した。