阪神高速道路株式会社・設計不具合改善検討会(編) 定価:本体5,200円+税
阪神高速道路株式会社・設計不具合改善検討会(編) 定価:本体5,200円+税

 日経BP社は3月6日、書籍「設計不具合の防ぎ方 増補改訂版」を発行しました。発注者が自ら明かした、実際に起こった200の不具合事例をまとめた類例のないマニュアルです。

 増補改訂版では、点検義務化や大規模修繕の事業化を踏まえ、不具合事例をさらに充実させました。

 この短期連載では、本書に掲載した内容の一部を紹介していきます。第1回は、橋梁設計の不具合66事例のなかから、増補改訂版で追加した3つを特別に公開します。

 阪神高速および他機関で発生した設計の不具合事例として橋梁66件、地下構造物52件、付属構造物29件、また、供用段階の不具合事例として53件の合計200件を精選しとりまとめた。

 橋梁に関する不具合事例66件の内訳は下表のとおり、基礎構造7件、下部構造(コンクリート構造)21件、下部構造(鋼構造)10件、下部構造(複合構造)3件、上部構造(鋼構造)21件、上部構造(コンクリート構造)4件である。

橋梁に関する不具合事例一覧
橋梁に関する不具合事例一覧
(資料:阪神高速道路株式会社・設計不具合改善検討会)
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 掲載した不具合事例は、施設や具体的部位・箇所など、発生段階、不具合の原因分類、対策規模、発見者、発見時点、発見理由、リスクマトリックスを示し、続いて不具合の概要、解説図とその対策、さらには担当者による生の声を示した。