
福島第一原発・工事秘録
目次
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「やっぱり人だよな」篠山紀信が福島第一原発を撮った理由
「篠山紀信さんに、福島第一原発を撮影してもらいませんか」。唐突な提案に、東京電力福島第一廃炉推進カンパニーの広報担当者は、面食らったような表情を浮かべた。日経コンストラクション2月27日号に掲載した「現場紀信」の第24回が始動した瞬間だ。
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原発がれきに咲いた花
1号機原子炉建屋カバー工事編(第8回)
1号機原子炉建屋では、18枚ある壁パネルの撤去が2016年11月10日に完了し、工事が節目を迎えた。連載の最終回では、記者が間近に見た工事の模様をリポートする。
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福島第一原発に妙な名前のマシン大集合
1号機原子炉建屋カバー工事編(第7回)
清水建設JVが工事を担当する1号機原子炉建屋。カバーの解体やがれきの調査・撤去では、同社が開発した個性的な機械が縦横無尽に活躍している。
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原発カバー解体、「針の穴」を通す秘技
1号機原子炉建屋カバー工事編(第6回)
清水建設JVが担当する1号機原子炉建屋のカバーの解体。通常はとび職人に頼る「玉掛け」を、遠隔操作でこなすのが課題だった。
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原発事故から4年後の難関、カバー解体
1号機原子炉建屋カバー工事編(第5回)
時の流れは早い。福島第一原発の1号機原子炉建屋の最上階に残ったがれきの撤去に手を付けるため、4年間にわたって建屋を覆っていたカバーの解体が始まった。清水建設はカバーの建設に引き続き、工事を担う。
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敵は放射能と風、原発カバーついに完成
1号機原子炉建屋カバー工事編(第4回)
福島県いわき市の小名浜港での入念な仮組みと、東京電力福島第一原子力発電所の構内で実施した準備工事を経て、2011年8月10日から建屋カバーの組み立てが始まった。作業の敵は、放射能と「風」だ。
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原発カバーは組めるか、実物で確かめた
1号機原子炉建屋カバー工事編(第3回)
世界が注目する建屋カバーの工事。失敗が許されない現場を乗り切るために、緻密な施工計画が立てられた。福島第一原発から60kmほど南に位置する小名浜港で異例の「予行演習」が始まる。
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62パーツの一夜城、原子炉建屋を覆え
1号機原子炉建屋カバー工事編(第2回)
放射性物質の飛散を防止するため、水素爆発で上部が吹き飛んだ1号機原子炉建屋にカバーをかける前代未聞のプロジェクト。「嵌合(かんごう)接合」を採用した常識破りのプランは、具体的な形を帯びていく。
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異例ずくめの原発カバー工事が始まった
1号機原子炉建屋カバー工事編(第1回)
東京電力福島第一原子力発電所の事故から、2017年3月で丸6年。福島第一原発で今何が行われているかと聞かれて、説明できる人はかなり少ないかもしれません。建設会社の技術者に取材を重ねてきた筆者が、なるべく分かりやすくお伝えします。