市域界上にホーム、狭小エリアに駅舎と広場
衣摺駅(仮)ができるエリアは、印刷や食品、鉄工、化学などの中小の工場が集まる「ものづくり」の街。高架下は、工場の作業エリアや倉庫などに使われ、狭い敷地の中をフォークリフトが忙しく走り回っている。そのすぐ先で、新たなホームを設置するための作業用足場が組まれ、一部では鉄筋コンクリート躯体が姿を現し始めた。
新たなホーム躯体は、高架線路を両方から挟むように立ち、高架下の水平の梁で両ホームとその柱が組み合う。高架軌道の一部では、壁面が取り壊され、新たなホームを建てる準備が進んでいる。基礎工事が終わると、ホーム全体を壁面と屋根で包むスタイルの上屋が建つ。
新駅工事現場に立つと、白い工事囲いで覆われたエリアがある。この敷地が、東大阪市が整備する駅前交通広場になる。東大阪市によれば、この広場の整備予算は事業認可時で6000万円。周辺道路に歩道などを整備する計画もある。
道路と高架線に挟まれたこの土地には、かつて工場や集合住宅が密集していたが、現在は駅前交通広場に向けた基礎工事が進む。
ホームは、東西に延びる(市域界上の)片側1車線道路の上に架かる。東大阪市衣摺側と大阪市平野区加美北側のホームとも同時に設置工事が進んでいた。