膜をアルミフレームに張って組み合わせていくシステム型天井。照明と組み合わせることも可能で、デザインの自由度が高い(資料:エービーシー商会)
膜をアルミフレームに張って組み合わせていくシステム型天井。照明と組み合わせることも可能で、デザインの自由度が高い(資料:エービーシー商会)
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 エービーシー商会は軽量で変形や衝突に強く、地震などの災害の際には落下防止ネットのような効果も期待できる膜天井システム「マクモ」を販売している。

 重さは一般的な石こうボードの約12分の1で、1m2当たり約0.5kg (膜のみ)。膜面に使用しているマクモクロスは、ガラスクロスに塩ビフィルムをラミネートしており、天井材として必要な不燃認定を取得している。

 0.34mmの薄さだが、強度、耐久性を十分に備えている。地震で建物が変形しても、石こうボードよりも柔らかいので変形に追従する。天井裏のスラブや配管からの落下物を受け止めて被害を軽減する効果が見込めるため、美術館や博物館、講堂、商業施設、病院のロビーなど人が多く集まる場所の天井として適している。

 従来型の膜天井は一枚の大きな膜を広い面積に張るのが一般的。「マクモ」はアルミフレームを用いたパネルを組み合わせていくシステム型天井だ。規格寸法で1800×1800mmのフレームに張った膜を取り付けていくので、施工の際に大がかりな足場を組む必要がなくメンテナンスもしやすい。膜天井で懸念される、時間の経過に伴って膜の張りが緩んでくる「経年垂れ」を防止するシステムも標準装備している。

 同社の光幕天井「アートシェードEzシステム」と組み合わせたり、パネルの間にレールを取り付けてライトを配したりするなど、照明を取り入れたデザインも可能だ。標準色はホワイトだが、天井側の色であるブラックを室内側に反転して施工することもできる。膜材のサイズが400~1800mmの範囲なら、正方形と長方形でサイズ対応が可能。

 材工設計価格は、3万8000円/m2(税別)。

問い合わせ先:エービーシー商会
電話:03-3507-7232
URL:http://www.abc-t.co.jp/