東芝エレベータは、これまでマシンルーム付きタイプが主流だった非常用エレベーターにマシンルームレスタイプを新たにラインアップした。2016年秋から本格的に販売を開始する。
非常用エレベーターは主に火災の際の消火活動に使用する。屋上機械室がなく、昇降路内に巻き上げ機や制御装置を設置しているマシンルームレスエレベーターは、放水した水が駆動装置などに直接かかると故障する恐れがあるため、これまで非常用エレベーターとして設置することが認められていなかった。
2015年12月に建築基準法関連告示が改正され、昇降路内に設置しているエレベーターの駆動装置(巻き上げ機)と制御器(制御盤など)を、最上階フロアレベルより上方に設置した場合は、非常用エレベーターとして設置できることになった。
今回発売するのは、この条件を満たす「巻上機・制御盤上部設置方式」を採用した製品。昇降路に水が流れ込んだとしても、巻き上げ機や制御盤が直接水にさらされにくい。また機械室がないことで建築レイアウトの自由度が増す。
定員は17〜30人。積載は1150〜2000kg。定格速度は60m/min、90m/min、105m/min。
価格については要問い合わせ。
問い合わせ先:東芝エレベータ
電話:03-5718-0377
URL:http://www.toshiba-elevator.co.jp/
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