窓の内側に貼る透明遮熱フィルム(資料:デクセリアルズ)
窓の内側に貼る透明遮熱フィルム(資料:デクセリアルズ)
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可視光線は室内に透過し、熱線だけを反射する(資料:デクセリアルズ)
可視光線は室内に透過し、熱線だけを反射する(資料:デクセリアルズ)
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 デクセリアルズは、太陽からの熱線を上方に反射する窓用透明遮熱フィルム「アルビード」の新製品「IRAVK700」の販売を2016年12月に開始した。従来品より施工性が向上し、熱線がより太陽に近い方向に反射するよう反射膜にも変更を加えた。

 「アルビード」は、ビルの窓の内側に貼ることで太陽の光を遮り、室内温度の上昇を抑える。太陽からの放射に含まれる可視光線のみを室内に透過し、近赤外線と呼ばれる、目には見えないが熱として作用する部分(熱線)を室外に反射する。従来の遮熱フィルムと違うところは、フィルム内部の熱線選択反射膜が熱線を上方に反射することだ。

 遮熱フィルムが反射した熱線が下方に向かうと、路面や建物の壁面の温度を上昇させ、夏のヒートアイランド現象を加速させる要因ともなる。「アルビード」は熱線を上空に向けて反射するので、室内の温度上昇を抑えるだけでなく、建物周辺の暑熱環境も改善する。

 「IRAVK700」は、従来の「IRA2J700」が横貼り仕様だったのに対し、縦貼り仕様となっている。窓ガラスは上下に長い形状のものが多く、横貼り仕様だと2枚を上下に並べて貼ることになり、継ぎ目ができてしまう。縦貼り仕様に変えたことで、窓の幅が1.2mまでなら1枚で継ぎ目なく貼れるようになった。また厚みも従来品の140µmより35µm薄い105µmになり、取り扱いやすくなった。

 フィルム内部の熱線選択反射膜にも変更を加えた。従来は東の空から入射した熱線は西の空に、西からの熱線は東へと反対側に反射していたものが、おおむね入射した方向に反射し、より上方に熱線が向かうようになった。

 サイズは幅1200mm×30m。

 価格については要問い合わせ。

問い合わせ先:デクセリアルズ
電話:03-5435-3946
URL:http://www.dexerials.jp/

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