これからの住宅の設計・建設の仕事に役立つ技術や知識を効率良く習得できる日経BP社の書籍3冊をご紹介します。東日本大震災や熊本地震といった大きな災害を機に、住宅づくりや消費者の住まい方などが変化し始めています。大きなカギとなるのは、省エネ性能と耐震性能です。

正しい省エネの知識を丁寧に解説!

 1冊目は「ホントは安いエコハウス」。7月25日に発行したばかりの新刊です。数多くの省エネ住宅を設計してきた一級建築士の松尾和也氏が執筆しました。省エネに関して、実務者でも陥りがちな勘違いをピックアップ。正しい省エネの知識を丁寧に解説しています。住宅の建設や改修を検討する建て主が納得できるような説明術や設計術を、詳しく紹介しました。

ホントは安いエコハウス
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これからの地震対策を考えるヒントが満載

 2冊目は2016年8月に発行した「なぜ新耐震住宅は倒れたか~変わる家づくりの常識」です。震度7の揺れを2度も引き起こした16年4月の熊本地震では、「新耐震基準」で建てられた住宅にも大きな被害が発生。現行の耐震基準におけるリスクが浮き彫りになりました。この書籍では、これからの地震対策を考えるヒントを満載しています。実務者だけでなく、一般の消費者からも好評で、既に5刷まで版を重ねています。

なぜ新耐震住宅は倒れたか~変わる家づくりの常識
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木造建築、世界の新潮流と国内外の事例を紹介

 もう1冊は2017年6月に発行した「世界の木造デザイン」です。日本国内では高層の木造住宅は実現していませんが、海外では高層木造住宅が各地で完成し始めています。課題の建設費も、既に鉄筋コンクリート造と勝負できる領域に達しつつあります。書籍では世界の新しい高層住宅の潮流のほか、国内外のさまざまな用途の木造建築を紹介しました。

世界の木造デザイン
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 夏季休暇などの機会を使ってこれらの書籍をご覧になっていただければ、今後の住宅設計や建設の仕事におけるアイデアの創出やスキル向上に役立つでしょう。加えて、住宅建設や購入を考える顧客との対話にも役立つはずです。