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特別公開!建築女子オススメ1日旅・バンコク編

南国の陽光にパワーをもらう旅

2016/12/26

 全国各地で活躍する女性の建築関係者に、その土地のオススメ建築を1日で案内してもらう日経アーキテクチュアの連載コラム「建築女子オススメ1日旅」。12月22日号で番外編としてお届けした、タイ・バンコクの1日旅コースを詳しく紹介する。

 11月下旬、当コラム担当の橋本は東南アジアへ出張した。バンコクを訪れた際、学生時代の後輩でありタイで建築を学ぶ宮村萌子さんに、バンコク市内の建築を案内してもらった。

バンコク1日旅のコース。マップ内の数字は本文中の数字と連動し、建物とSHOPの位置を示す

 平日の午前9時、BTS(バンコク・スカイトレイン)アソーク駅で待ち合わせた。「バンコクを東から西へ移動していく感じで案内していきますね」と宮村さん。降り注ぐ日差しのもと、果実100%の冷たいジュースを携え、私たちは1日旅をスタートした。

当コラム担当の橋本(左)とモンクット王トンブリー工科大学で建築を学ぶ宮村萌子さん(右)。宮村さんにバンコク市内オススメの建築を案内してもらいました(写真:日経アーキテクチュア)

1.Naiipa Art Complex

 まず向かったのは、木々と一体化した賃貸オフィスビル「Naiipa Art Complex(ナイパー・アート・コンプレックス)」だ。アソーク駅から4駅行ったプラカノン駅で下車して徒歩数分で着く。既存の木々を建築と一体化させたのが特徴で、まるでアスレチックのようなたたずまいだ。クリエイティブ系企業向けのレンタルオフィスビルで、3 階建ての3つの棟から成る。大小さまざまなレンタルスペースを、木々の間を縫うように走る橋やスロープがつなぐ。

Naiipa Art Complex (ナイパー・アート・コンプレックス)。再開発が進むプラカノン地区に立つ。 設計者:Stu/D/O Architects、竣工年:2016年 、所在地:46, 46 Sukhumvit Rd, Phra Khanong, Khlong Toei, Bangkok(写真:日経アーキテクチュア)
オーナー一家が30年以上前に植えた既存の木々を生かし、できるだけ移植せず、囲むように設計した。レコーディングスタジオやダンススタジオを備えるほか、アート系展覧会などの会場にもなる(写真:日経アーキテクチュア)

 「タイは植物の育ちやすい気候であるにもかかわらず、開発が優先され、緑は意外と少ない。新築では珍しいプロジェクトです」と宮村さん。

2.The COMMONS

 プラカノン駅付近でタクシーを拾い、次なる目的地へ向かった。カフェやギャラリーの集まるタイの先端エリア「トンロー」に今年オープンしたショッピングモール「The COMMONS」だ。

The COMMONS。4層を貫く中央の吹き抜けと、それを取り囲むように積層するパブリックスペースが特徴的なショッピングモール。「Ground」と名付けられた1・2階の大階段には緑が配され、座ってくつろげる。地元民のコミュニティースペースにもなるよう、施設自体は朝8時から開放している。 設計者:Department of ARCHITECTURE、竣工年:2015 年、 所在地:335 (Thonglor 17), 55 Sukhumvit Rd, Klongtan Nue, Wattana, Krung Thep Maha Nakhon(写真:日経アーキテクチュア)
天井に設置した2台のファンが自然換気を促して大階段に沿って熱気を上部に逃がしているため、内部は涼しい。ファサードはパンチングメタルで、トンロー地区の街並みが見渡せる(写真:日経アーキテクチュア)

 風が抜ける気持ちの良い半屋外空間には家具や植栽が配され、地元の人たちに開かれたパブリックスペースとなっている。「これもタイでは珍しい建築。タイではパブリックスペースの概念が乏しく、疲れたらどこか店に入るのが一般的ですから」(宮村さん)。バンコク建築のトレンドを垣間見た気がした。

最上階には子どもが自由に遊べるスペースもあり、この日は親子連れでにぎわっていた(写真:日経アーキテクチュア)

3.Think Space B2S

 タクシーに乗って高速道を北へ走ること約30分。宮村さんも一度行ってみたかったという、大型書店の旗艦店「Think Space B2S」に着いた。「CentralFestival EastVille」という郊外のショッピングセンターの中にある。

Think Space B2S。タイの大手書店B2S(ビーツーエス)の旗艦店。来訪者のアイデアやインスピレーションを育む空間を目指し、飲み物を片手に読書やデスクワークができるスペースやコワーキングスペースを大空間のあちこちに配した。 設計者:クライン・ダイサム・アーキテクツ、竣工年:2016 年、所在地:2/5 On La-iat Alley, Khwaeng Lat Phrao, Khet Lat Phrao, Krung Thep Maha Nakhon(写真:日経アーキテクチュア)

 棚田状の大空間に有機的な本棚が立ち並び、知の森のような雰囲気だ。設計を手掛けたのは日本のクライン・ダイサム・アーキテクツ。インテリアを木で統一したほか、ルーバー天井を用いて自然光を空間全体に取り込むなど、自然を意識した設計になっている。デザイン関係の書籍も多くそろっており、私たちはしばし時間を忘れて気になる本を物色した。

Think Space B2Sのあるショッピングセンター「CentralFestival EastVille」自体も、南国の雰囲気満点でなかなか楽しい(写真:日経アーキテクチュア)

橋本 かをり日経アーキテクチュア

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