繰り返された大地震

 熊本地震の特徴は、何といっても、震度6~7という規模の地震動が連続するなど、近代の日本ではなかった現象ではないだろうか〔記事1〕。日本中の住宅関係者に驚きを与えた。

 これがきっかけとなり、繰り返しの地震に対する意識が強くなったといっても過言ではないだろう。国は「余震」という表現を見直し、情報提供の在り方を改めた〔記事2〕。

 4月16日に発生した本震よりも前のタイミングで現地入りしていた日経ホームビルダーの荒川記者は、その被害状況を数多く伝えた〔記事3~5〕。取材を続けるなか、住宅に関する疑問も次第に浮かび上がってきた。