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一条工務店が積水ハウスに迫る理由

2017/07/21

日経ホームビルダー


売れる住宅業界の“プリウス”

 住宅メーカーの多くが省エネをうたい始めていますが、車でもアピールする燃費のよさは、燃料1リットル当たり17kmといったレベルから、40km程度のプリウスまでさまざまです。「一条工務店の家は、住宅業界におけるプリウス」と表現すれば、その性能の高さが分かりやすいかと思います。

低燃費が売りの自動車「プリウス」(写真:松尾 和也)

 これまで住宅業界で「次世代省エネ基準」(1999年基準)と呼ばれてきた基準が2020年に義務化されます。この基準は、車に例えれば燃費が1リットル当たり17kmの製品です。特別に自慢できるような水準とは言い難いのです。

 ちなみに、プリウスで年間1万kmを走った際の一次エネルギー消費量を実燃費である1リットル当たり26kmで計算すると、年間で13.5GJ程度を消費することになります。一般的な1リットル当たり13kmの燃費の車なら、年間で27GJに相当します。

 一方、一般的な住宅で消費する一次エネルギー消費量は大体、平均で年間75GJとなります。平均的な住宅では、車の3倍のエネルギーを消費するのです。

 車は約10年ごとに乗り替えますし、そのたびに大幅に燃費が向上していきます。ところが、その3倍のエネルギーを消費する住宅は、30年以上使われるにもかかわらず、断熱性能のような基本的な構成要素では完成時の性能が続きます。

 住む期間全体に要する光熱費と工事費の合計金額を抑えなければ、いくら工事費が安くても「安物買いの銭失い」になりかねません。だからこそ、住宅の省エネ性能を重視する必要があるのです。一条工務店に対する関心が集まっているという状況は、建て主側の見方がそのように変化していることの表れと言えるでしょう。

 省エネ住宅を建てて住むメリットや設備を含めた住宅の設計手法などを、日経BP社が7月25日に発行する書籍「ホントは安いエコハウス」で詳しく記しています。省エネ住宅の建設に取り組もうとしている実務者だけでなく、省エネ住宅の建設やリフォームを計画されている建て主の方にも役立つ情報を数多く紹介しました。

松尾 和也=松尾設計室室長日経ホームビルダー

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