太陽光発電協会は4月15日、地震の影響で壊れた太陽電池パネルについて、取り扱い上の注意点をウェブサイトに掲載した。

 壊れた太陽電池パネルでも太陽の光が当たると発電する可能性がある。屋根から外れて家屋などのがれきと一緒に積み上げられた太陽電池パネルは、感電するので素手で触らないようにと警告している。以下に対処作業の手順を示す。

(1)素手で触らないこと。
(2)救助および復旧作業などで壊れた太陽電池パネルに触れる場合は、乾いた軍手やゴム手袋など、絶縁性のある手袋をする。
(3)複数の太陽電池パネルがケーブルでつながっている場合は、ケーブルのコネクターを抜くか、切断する。可能であれば、太陽電池パネルに光が当たらないようにブルーシートや段ボールなどで覆いをするか、裏返しにする。
(4)また、可能であれば、ケーブルの切断面の中の銅線がむき出しにならないようにビニールテープなどを巻く。
(5)太陽電池パネルを廃棄場に運ぶ際には、念のため、ガラスを金づちなどで細かく破砕する。なお、太陽電池パネルの構成部材は、以下の通り。半強化ガラス(厚み約3mm)、セル(シリコンの板、10~15cm角、厚み 0.2~0.4mm、銀電極、半田、銅箔など)、透明樹脂、白樹脂シート、金属枠(主にアルミ)、配線材、樹脂箱など。
(6)夜間や日没後の日射などのない時は、太陽電池パネルはほとんど発電していないが、作業内容としては、日射のある時の作業と同様にする。

震災で破壊された太陽電池パネルの取り扱い上の注意(資料:太陽光発電協会)
震災で破壊された太陽電池パネルの取り扱い上の注意(資料:太陽光発電協会)
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